ソフトB・近藤 ギータ&栗原と“最強トリオ”初そろい踏み V奪回へ結束「優勝するために来た」

[ 2023年1月27日 05:00 ]

ソフトバンク・柳田(左)と並んで打撃練習を行う近藤(撮影・中村 達也)
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 V奪還を約束――。日本ハムからFA加入したソフトバンクの近藤健介外野手(29)が26日、福岡県筑後市のファーム施設で初めて練習した。21年東京五輪の日本代表でチームメートだった栗原陵矢外野手(26)と練習し、この日から練習拠点を移した柳田悠岐外野手(34)と移籍後初顔合わせ。主将の柳田とは3年ぶりのリーグ優勝を誓い合った。

 今季クリーンアップを組むかもしれない3人が同じ空間を共有した。筑後ファーム施設を初利用した近藤、案内役と練習相手を買って出た栗原、そして主将の柳田。室内練習場では熱い約束が交わされていた。

 「(柳田から)“優勝しよう”という言葉をもらいました。2年遠ざかっている優勝を達成するために僕も来たと思ってますし、みんな同じ思いでいるんだと再確認できた」

 表情を引き締めて話した近藤と柳田はともに球界を代表する左バッター。過去に近藤は最高出塁率のタイトルを2度、柳田は首位打者を2度、最高出塁率を4度、最多安打を1度獲得している。そこに左膝の大ケガからの復活を期す栗原が加われば、他球団が手を焼く主軸トリオが形成される。近藤は「電話で連絡させてもらった時にも、そういう言葉をいただいた。こうやって会って話すのとはまた違うので良かったです」と高揚感に包まれながら話した。

 移籍1年目からの活躍を期し、順調に調整を進めている。鹿児島県徳之島で20日まで自主トレを行い、この日はワイルドな風貌のヒゲ面だった。「日焼けしてそると痛くなっちゃうので」と話し、ヒゲがトレードマークの藤本監督が喜ぶと振られると「でも、これではまずいかな」と笑みを浮かべた。今季に懸ける思いは強く、「仕上がりは早いかな」という。この日は室内練習場でのマシン打撃などで振り込み、充実したファーム施設にも「いや、もう凄いっす。感動しました」と大満足の様子だった。

 3月には世界との戦いも待っている。この日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンの最終ロースター30選手が発表された。柳田は今回コンディション面を考慮して辞退。その分の活躍も期待される近藤は「また国際舞台を経験させてもらえるのは本当にうれしい。その中で世界一を」と思いを新たにしていた。WBCで弾みをつけ、新天地でのシーズンへ。準備は着々と整えられている。(森 寛一)

≪「ファイト!九州デー」の概要を発表≫ ソフトバンクは26日、今季の1軍戦を九州5県6会場で開催する「ファイト!九州デー」の概要を発表。九州各県の名山をデザインしたユニホームを選手が着用し、各球場の入場者全員(ビジター応援席除く)に配布する。熊本・阿蘇中岳火口、鹿児島・桜島、長崎・稲佐山などがあしらわれた緑を基調とした配色で、選手アンバサダーの東浜は「僕が入団してから初めての色で、攻めていてかっこいいデザイン」と気に入った様子だった。

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2023年1月27日のニュース