【センバツ】21世紀枠は栃木「石橋」、富山「氷見」、徳島「城東」の公立3校 石橋は3度目で悲願

[ 2023年1月27日 15:31 ]

センバツ21世紀枠に選出された石橋ナイン(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 第95回選抜高校野球大会(3月18日から14日間、甲子園)の出場校を決める選考委員会が27日に行われ、晴れの出場校を発表。21世紀枠は石橋(栃木)、氷見(富山)、城東(徳島)の3校が選出された。

 9地区から推薦された候補校の中からまず氷見と城東を選出。発表した日本高野連の宝馨会長は「9校のうち、残った7校全校が甲乙つけがたいとして、再度選出にふさわしいと思う順位を投票致しました。その中で評価の高かった3校で比較検討がすすめられ、最後は決戦投票を行いまして石橋高校を選びました」と過程を説明した。石橋は21世紀枠候補だった過去2回はいずれも落選しており3度目の正直で悲願の甲子園切符をつかんだ。21世紀枠の補欠校は、一般選考終了後に決定。小野(兵庫)、稚内大谷(北海道)が選出された。

【栃木・石橋(公立)】
 栃木県下野市にある石橋は3度目の21世紀枠候補で初の甲子園出場を決めた。毎年、国公立大学へ生徒を輩出する県内屈指の進学校として知られる。グラウンドは他の部と共用で平日はシートノックやフリー打撃などの本格的な練習ができない条件の中で近年、安定した中でも工夫した練習で強化を図ってきた。昨秋の県大会では4強に進出。毎年12月にNPO法人「医療サポート栃木」と協力し、地域の小学生を対象に肘、肩検診を兼ねた野球教室を開催。文武両道や地域貢献に取り組みながら、近年、好成績を収め続けている点が評価された。

<推薦理由>21年度は国公立大に134人合格の進学校。地域の小学生対象の肩肘検診を兼ねた野球教室も開催した。

【富山・氷見(公立)】
 富山県の氷見は部員数17人ながら富山県大会優勝を果たし、北信越大会は8強に進出した実力を持つ。学校OBにハンドボール選手の安平拓馬。

 <推薦理由>秋季県大会では圧倒的な打撃力で優勝。氷見市内唯一の高校として野球教室などで野球振興に貢献した。

【徳島・城東(公立)】
 徳島県徳島市にある城東は選手12人の少数精鋭で初の甲子園出場に挑む。選手層は厚くないが、投手2人が130キロ台後半をマークするなど実力は高い。全校生徒は826人でうち、女子は422人。昨秋の公式戦は3勝2敗で、練習試合は22勝6敗の成績を残した。卒業生に瀬戸内寂聴さん(故人)らがいる。

 <推薦理由>今春卒業した部員6人が国公立大学に進学。文武両道で今秋の県大会は12人の選手で4強入りした。

続きを表示

この記事のフォト

2023年1月27日のニュース