【センバツ】準優勝2度の履正社、甲子園初采配の多田監督は打倒・大阪桐蔭を宣言

[ 2023年1月27日 17:26 ]

<センバツ決定>センバツ出場を決め喜びを爆発させる履正社ナイン(撮影・後藤 正志)
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 コロナの影響で中止となった2020年以来、3年ぶり10回目の出場となった履正社は選手や校長、保護者らが豊中市内の学校ホールに集まり、インターネット中継で出場決定を見届けた。授業を中断し、校内放送で出場がアナウンスされた。

 昨年秋の近畿大会では準々決勝で報徳学園に6―9で敗れたが、総合力が評価され近畿地区5番目の選出。多田晃監督(44)は「甲子園という素晴らしい舞台で戦えるのはうれしい。神宮や国体を含めて、優勝していないのは選抜だけ。日本一を目指す」と抱負を語った。

 選抜では2度の準優勝の実績を持つ履正社だが、これまで春夏通算13度の甲子園出場はいずれも前任の岡田龍生監督(現東洋大姫路監督)時代のもの。昨年4月に就任した多田監督にとっては初の甲子園だ。

 履正社OBで電機会社のサラリーマンを経て、通信教育で教員資格を取得し、岡田前監督の下、コーチとして19年夏の全国制覇も経験した多田監督は「岡田さんから受け継いだ野球に走塁をプラスしてより得点力の高い野球をしたい」と語った。

 目指すのは甲子園で宿敵・大阪桐蔭を下すこと。昨年は春夏秋と3季連続で大阪大会決勝で顔を合わせ、勝つことができなかった。その壁の高さを誰よりも知るからこそ、冬の練習は妥協しなかった。甲子園でライバルとの対決が実現すれば、17年の決勝(●3―8)以来。先輩の分もリベンジに燃える。

 左腕エース・増田壮、捕手の坂根葉矢斗、トップを打つ中堅・西稜太とプロ注目選手を揃える。春までのトレーニングで王者に迫る。

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