【センバツ】体罰問題で監督交代の東海大菅生 順当選出も笑顔なし 上田崇新監督の下、甲子園へ

[ 2023年1月27日 16:52 ]

選出にも笑顔なき東海大菅生ナイン(撮影・柳内 遼平)
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 第95回選抜高校野球大会(3月18日から14日間、甲子園)の出場校を決める選考委員会が27日に行われ、晴れの出場校が決まった。一般選考枠は記念大会に伴い、例年より4校増。東北、関東、東海、四国の4地区が各1校増となった。

 併せて出場枠7の関東地区と東京地区からは、関東が昨秋関東大会で優勝した山梨学院、準優勝の専大松戸、4強の高崎健康福祉大高崎と慶応に加えて、同大会準々決勝で準Vの専大松戸に3-4と惜敗した作新学院の5校。東京は優勝の東海大菅生に加えて二松学舎大付が2年連続でセンバツ切符をつかんだ。

 東海大菅生は直前に部員への体罰で日本学生野球協会から4カ月の謹慎処分を受けた若林弘泰監督(56)を解任。上田崇コーチ(29)が監督に就任したと発表。報告遅れで1カ月の謹慎処分となった宮原上総部長(33)も解任し、田中聡コーチ(36)が部長となった。

 若林監督は昨年8月、練習試合中に1年生部員の尻を蹴り、当該部員が退学。その後の調査で他の部員を平手打ちした事案も2件発覚した。学校の正式処分は2月の懲戒委員会で決定する予定。峰岸英仁校長は「決して暴力を許さない環境に整えていく」とコメントしていた。

 注目の関東・東京の“7枠目”は関東6番手として有力だった横浜ではなく、二松学舎大付が滑り込む形となった。東京大会準決勝で優勝の東海大菅生と1点差の接戦を演じた日大三も選出されなかった。

 発表会見で選考理由について最後の7枠目となった関東6校目の横浜と、東京2校目の二松学舎大付の比較となったと説明。エース杉山を擁する横浜を推す声もあった中、強力打線を誇る二松学舎大付の投打のバランス、総合力をより評価したとした。関東の補欠校として1番目に横浜、東京地区の補欠1番手に日大三が選ばれた。

 21世紀枠は石橋(栃木)、氷見(富山)、城東(徳島)の3校が選出された。

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