ソフトB・柳田 勝負の秋に量産モード「終盤戦になって結果として出てきた」9月4発目の20号でM9

[ 2022年9月17日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6―2楽天 ( 2022年9月16日    楽天生命 )

<楽・ソ>初回、柳田が右越えに3ランを放ちベンチに向かってガッツポーズ(撮影・篠原岳夫)
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 3ラン競演でM9!ソフトバンクは16日、楽天を6―2で下し、連勝を6に伸ばした。初回に柳田悠岐外野手(33)が右翼席に3年連続6度目の20号到達となる先制3ラン。3―2の7回にアルフレド・デスパイネ外野手(36)の左越え11号3ランで突き放した。2位のオリックスは敗れ、優勝マジックは2つ減って9となった。

 初回、4番・柳田のバットが残した快音が杜(もり)の都に響き渡った。3年連続20号到達となる先制の3ラン。連夜の一発に「2試合連発でチームの勝ちに貢献できて良かった。終盤戦になって20号と結果として出てきて、勝ちにつなげられたと思う」と声を弾ませた。

 1死一、二塁で相手先発・涌井の内角カットボールを豪快に振り抜いた。すぐさま一塁ベンチに向かってガッツポーズ。弾丸ライナーは瞬く間に右翼席に突き刺さった。「少し詰まったけど、いい押し込みができた。大事な先制点を取ることができて良かった」。涌井からは今季3本塁打目。過去2発は外角のシンカーを逆方向に運んでいたが、内角攻めにも屈しなかった。

 自身6度目の20本塁打到達は、球団6人目の快挙。今季は40発を目標に掲げながらも4月に左肩を負傷するなどケガもあり、調子は上がらなかった。「なかなか思うように結果が出なかった」と責任を感じていたが、9月は4本目のアーチ。勝負の秋になって量産モードに入ってきた。

 5番・デスパイネも豪快に続いた。3―2の7回2死一、二塁から左翼席に運ぶ11号3ラン。「大事な場面でチームにとって必要な追加点が取れた。体が反応してうまく打つことができたよ」。最近5試合で7打点と勝負強さを発揮。藤本監督は「4、5番で全6打点。周りが打たない時は4、5番で決めてくれる。いいことじゃないですか」と両主砲を称えた。

 2位・オリックスが敗れたため、優勝マジックは一気に2つ減って「9」となった。今季3度目の6連勝でシーズン70勝到達。貯金は今季最多タイの12となった。11連戦の勝ち越しも決めたが、指揮官は「それだけじゃだめ。残り4試合。最後まで乗り切れるように頑張る」と話した。歓喜の瞬間まで気を緩めない。(福井 亮太)

 《両リーグ最多の先制弾10本目》柳田(ソ)が先制の20号3ラン。今季の先制本塁打は、山川(西)に並び村上(ヤ=9本)を上回る両リーグ最多の10本目で、打った試合にチームは8勝2敗の好成績を残している。また、涌井(楽)からは通算8本目で有原(日)の7本を上回る最多と相性抜群だ。なお、シーズン20本塁打以上は6度目だが、チームで6度以上は(☆は左打者)
順  打者名  回数
<1> 野村 克也 18 
<2>☆門田 博光 12 
<3> 小久保裕紀 9 
<3>☆松中 信彦 9
<5> 松田 宣浩 7
<6>☆柳田 悠岐 6
と6人目で、左打者では3人目となった。

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