U18侍・山田 まさか6失点、スーパーR初戦で韓国に完敗 決勝進出へ崖っ縁

[ 2022年9月17日 04:00 ]

第30回WBSC U18ベースボールワールドカップ スーパーラウンド   日本0―8韓国 ( 2022年9月15日    レコム・パーク )

<韓国・日本>日本代表先発の山田陽翔
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 高校日本代表は15日(日本時間16日)、スーパーラウンド初戦の韓国戦で、0―8の大敗を喫した。主将を務める山田陽翔投手(3年=近江)が今大会初先発も、6失点で1回2/3KO。1次ラウンドの対戦成績を持ち越すため日本は1勝2敗となり、自力での決勝進出がなくなり、崖っ縁となった。

 なにもかもが、思い通りにいかなかった。山田が苦しそうな表情のまま、2回途中でマウンドを降りた。1回2/3を5安打4四死球で6失点。大敗の責任を背負い込んだ。

 「四死球から守備のリズムが乱れて、自分のミスで負けてしまった。完全に力不足です」

 初回、3安打と2四球で2点を先行され、なおも2死二、三塁。味方の失策も重なりさらに2点を失った。2回も流れを止められず2失点。今大会は抑え役に指名されていたが、初先発でチームの期待に応えられず。「こうして代表で選んでいただいて、任せてもらった先発でこのようなふがいない結果になってしまった」とうなだれた。馬淵史郎監督も「出来が悪い。コントロールも悪いし、あれくらいのボールは韓国に見極められる。ロースコアで競るゲームをしないといけない」と手厳しかった。

 打線もわずか4安打と沈黙。13日(日本時間14日)の台湾戦で左手首と左膝を負傷した浅野はフル出場も、6回先頭で三塁内野安打を放つのが精いっぱいだった。7回2死満塁では見逃し三振に倒れ「守備からリズムがつくれなくて打撃が雑になって、全員が焦っていた」と唇をかんだ。

 U18W杯では17、19年に続き韓国には3連敗。1次ラウンド最終戦の台湾戦からアジアのライバルに連敗し1勝2敗となり、自力での決勝進出の可能性がなくなった。「あと2勝ということが最低条件。何とか2勝できるように。次こそは頑張りたいと思います」と山田。16日(同17日)からのオランダ、米国戦で全力を尽くす。(北野 将市)

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2022年9月17日のニュース