キーマンは中野!阪神・矢野監督 ラスト巨人戦「勝つのを東京のタイガースファンに見せたい」

[ 2022年9月17日 05:15 ]

おどけたジェスチャーで小幡(手前)と談笑する中野(撮影・坂田 高浩)
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 阪神・矢野監督は得意とするラストスパートに、CS進出をかける。レギュラーシーズン閉幕まで残り8試合。過去3年の計24試合は16勝6敗2分けの勝率・727で駆け抜けてきた。17日は、巨人との今季最終戦。今季限りで退任する自身にとっては、宿敵とのラストマッチとなるだけに、自然と気持ちは高まる。

 「自分たちの戦いをして、勝つのを東京のタイガースファンにも見せたい。原監督と戦わせてもらえるということも光栄なことだったんで、そのお礼を勝ちでお返ししたい」

 1・5ゲーム差で追いかけてくる5位との対決。Aクラス入りに前進するためには、勝利の2文字が義務づけられる。東京ドームでは前回カードで3連勝するなど、8勝4敗と大きく勝ち越し。シーズン通算でも14勝9敗1分けであるだけに、相性の良さでそのまま押し切りたい。

 シーズン最終盤を勝ちきるべく、指揮官がキーマンとして指名したのが中野だった。

 「やっぱり(中野)拓夢がキーマンかなと俺は思う。拓夢が出て、チカ(近本)とか(大山)悠輔とかに回っていく状況が相手にとっては嫌やから。人によってキーマンは変わるけど、拓夢が出る方が大きいと思う」

 3番・近本は9月月間打率・383を誇り、4番大山は目下3試合連続で打点をマークする。好調な中軸の前を打つ中野が出塁できれば、得点力が高まるのは自明の理。もちろん、中野自身も自覚している。

 「どんな形であれ、しっかりと塁に出ることを意識しながらやっていければ、自然と良い結果になってくるんじゃないかなと思う」

 6月下旬に1番定着以降、初回に出塁したのは20試合。うち生還した16試合は12勝3敗1分けの勝率8割を誇る。打線を機能させる上で、その役割はとてつもなく大きい。(長谷川 凡記)

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2022年9月17日のニュース