誰からも信頼されるオリ・能見の“人間力”が詰まった言葉「ちゃんと頑張った分は返ってくる」

[ 2022年9月17日 07:00 ]

オリックス・能見篤史 引退会見 ( 2022年9月16日 )

<オ・日>山岡(手前)にアドバイスする能見(撮影・北條 貴史)
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 【記者フリートーク】家族思いの3児の父。「子どもには“ちゃんと頑張った分は返ってくるよ”っていうのは言っているかな、野球と結びつけて」。過去に話してくれたこの言葉に、能見の“人間力”が詰まっている。

 阪神時代から変わらずキャンプ初日からブルペン入りして黙々と投げ込む姿は、若手ぞろいのオリックス投手陣に響いた。山本は「ポイント、ポイントで凄く勉強になることを教えてくれる」。山岡や宮城もよりどころにした。

 中嶋監督も信頼を寄せた。自身も日本ハム時代の07年から9年間兼任コーチを務めた。「兼任って簡単に言うけどさ、本当に大変なんだぞ。誰よりも早く球場入りして、自分の調整や準備を終わらせてからコーチ業に。それを能見にやってもらうのはなあ」。だから能見には移籍1年目は「まずは選手として」と強調し、今季は厚沢投手コーチを呼び負担軽減を心がけた。能見も、選手として指導者として真摯(しんし)に向き合い応えてくれた。指揮官がユーモア交じりに「能見サン」と呼ぶのは敬意からだった。

 阪神、オリックスで18年間、誰からも慕われた理由がある。(オリックス担当・湯澤 涼)

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2022年9月17日のニュース