能見さんを泣かせるために…オリ・由伸、完封14勝!! 首位ソフトバンクとの3連戦先勝で2ゲーム差に

[ 2022年9月17日 20:25 ]

パ・リーグ   オリックス2―0ソフトバンク ( 2022年9月17日    京セラD )

<オ・ソ>初回2死一塁、柳田を三振に仕留め雄叫びを上げる山本(撮影・後藤 正志)
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 2位・オリックスが、絶対に負けられない首位・ソフトバンクとの3連戦の初戦を制し、ゲーム差を2に縮めた。

 史上初となる防御率、勝利、勝率、奪三振の2年連続4冠へ進撃する山本由伸投手(24)が大黒柱の仕事を完遂。奪三振こそ7にとどまったが、4安打完封で14勝目を挙げた。

 初回先頭の周東に四球を与えたが、エースはまったく動じない。続く三森を外角154キロ直球で一ゴロに打ち取り、続く牧原大はカットボールで遊ゴロ。最後は柳田を内角156キロ直球で空振り三振に仕留めた。

 圧巻は6回だ。先頭の周東を内角低め152キロ直球で遊ゴロ、続く三森は2球で簡単に追い込むと、3球目の内角直球で二ゴロ。最後は牧原大を外角148キロの高速フォークで空振り三振に仕留めた。

 奮闘するエースを打線も援護した。初回1死無走者で、中川圭が先制の7号ソロ本塁打。「インコースの真っすぐに、うまく反応できました。ファウルになるような角度の打球だったので、自分でも驚きましたが、何とか先制の本塁打になってくれて良かったです」。 1―0の3回1死満塁では、頓宮の中犠飛で着実に加点。この日の山本には、2点あれば十分だった。

 前日(16日)の試合前、能見の引退会見に駆けつけ花束を渡した。「2年間、たくさん経験している方の意見を聞けた。試合前のブルペンではいつも打席に立ってくれてアドバイスをいただいた。能見さんが泣いているのを見たことがないので、最後は勝って(日本一になって)泣かせてみたいですね」。先輩を歓喜の涙に導くため、チームを信じ、自らを信じて腕を振った。

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