阪神・佐藤輝、ヤクルト・村上ばり逆方向へ通算40号 新人から2年連続100安打もクリア

[ 2022年7月31日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神7―3ヤクルト ( 2022年7月30日    甲子園 )

<神・ヤ>5回、佐藤輝(右)はソロホームランを放ち、迎えるナインに手をクロスさせポーズを決める(撮影・椎名 航)
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 阪神の主砲が、一振りで、その真価を発揮した。5点リードの5回だ。先頭打者・佐藤輝が逆方向への一発で、瀕死(ひんし)のツバメにトドメを刺した。

 「良い球を1球で仕留められた。すごく良いホームランだったと思います」

 会心の一撃だった。ヤクルト3番手・大西の代わりばなを逃さない。「バッティングカウントでしたし、狙い球を絞って」。2ボールから外角への147キロシュートを振り抜いた。左翼方向へと放たれた飛球は、瞬く間にフェンスを越える16号ソロへと昇華した。

 球団の生え抜き選手では49年別当薫、70年田淵幸一に続いて3人目となる入団2年目での通算40号に到達。同時に、この一発が今季通算100本目の安打で、球団8人目の新人から2年連続100安打もクリアした。後半戦初安打初本塁打は2つの記録に彩られた華やかな一撃となった。

 2年連続で選出された球宴ではDeNA・牧や広島・坂倉ら同学年に加えて「反対方向にもしっかり放り込む数が多い。そういうのも聞けるチャンスがあれば聞いてみたい」と話していたヤクルト・村上とも、ともにホームランダービーに出場するなどした際に積極的に交流。「いろいろな話ができたので、自分のものにできるように」。この日はその目の前で、お株を奪うかのような逆方向へのアーチを披露。自身、4月9日広島戦以来となる今季2本目の左方向への一発だった。矢野監督からも「久しぶりにあっちの方向に良い打球が飛んだ。きっかけになってくれたら」と賛辞を引き出した。

 「状態は悪くないので、良いところで打てるように。目の前の試合を一試合一試合、全力で戦います」

 6回、負けじとバックスクリーン左へ豪快弾を打ち返してきた村上が主軸の燕軍団は、難敵に違いない。撃ち落とすためには主砲の長打が不可欠。昨季、不振に陥った後半戦で、2年目の進化を見せつける。(阪井 日向)

 《甲子園では6月以降無双状態》阪神は今季4度目の5連勝。甲子園では6連勝で、特に6月以降は20勝4敗の勝率.833と無双状態といえる。首位ヤクルトとの差を9ゲームに縮めたが、ヤクルトが2位と1桁ゲーム差になるのは、2位巨人と9ゲーム差だった6月22日以来38日ぶり。

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2022年7月31日のニュース