ソフトB・大関、また序盤KO 首位・西武と1・5差 藤本監督「5回持たないのは考えないといけない」

[ 2022年7月31日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0―6西武 ( 2022年7月30日    ペイペイD )

<ソ・西>初回、呉に適時打を浴びる大関(撮影・岡田 丈靖)          
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 見せ場さえなく4連敗――。ソフトバンクは30日、首位・西武に0―6で敗れた。先発の大関友久投手(24)は立ち上がりから球が高めに集まり、3回途中6安打4失点KO。前回20日の楽天戦に続いて序盤で崩れ自身3連敗となった。今季11度目の零敗でチームは球宴を挟んで4連敗。西武とのゲーム差は1.5に広がった。

 またしても大関が火だるまになった。2回1/3を6安打4失点で6敗目。2試合続けて序盤でKOされ、目線を下げたまま静かにマウンドを降りた。

 「前回の反省をして修正して臨んだが、立ち上がりから失点してしまい、苦しい試合にしてしまった。本当に申し訳ないです」

 不安定だった立ち上がりを突かれた。初回1死一、三塁から前日に千賀が決勝3ランを浴びた山川に右翼フェンス直撃の適時打を許した。呉念庭(ウーネンティン)に連続適時打を浴び、いきなり2点を失った。山川については「一番ポイントになる打者。抑えればリズムが来る」と話していたが、勢いを止められなかった。

 前半戦で2完封を含む6勝を挙げた投球で見せた“粘り腰”を見せられない。2回は2死一、三塁から源田に左中間への2点適時打を浴び、3回にも1死二、三塁のピンチを背負って降板。打者15人中8人にボールが先行し、球数は73球と制球が定まらなかった。

 大関は前回20日の楽天戦でも初回に3被弾するなど自己ワースト8失点。先発では自己最短の2回でKOされていた。7月は4試合登板で1勝3敗、防御率8.33。藤本監督は「ボールが高い。(直球、フォークともに)浮いてきている」と不調の原因を指摘した。

 先発陣が仕事を果たせていない。22日のオリックス戦からこの日までの5試合、先発はいずれも5回までで降板している。計18回2/3を23失点、球数の合計は451球で1イニングに約24球を要している。指揮官は「6連戦なので藤井、津森、嘉弥真とかは投げさせたくなかった。先発が5回持たないのは考えないといけない」と苦言を呈した。 

 チームは球宴を挟んで4連敗で首位・西武とのゲーム差は1.5と広がった。先発陣の奮起が連敗脱出の鍵を握っている。(福井 亮太)

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2022年7月31日のニュース