日大三・寒川主将「秋に悔し泣きして…チーム一丸となって優勝だけを考えてやってきた」

[ 2022年7月31日 12:58 ]

第104回全国高校野球選手権西東京大会・決勝   日大三6―2東海大菅生 ( 2022年7月31日    神宮 )

<日大三・東海大菅生>6回に1死一、三塁、東海大菅生・松藤の投前スクイズが敵失を誘い、一塁走者の・寒川(右)も生還(撮影・藤山 由理)
Photo By スポニチ

 日大三が6―2で東海大菅生を下し、4年ぶり18度目の甲子園大会(8月6日から17日間、甲子園)出場を決めた。これで全国の代表49校が出そろった。東海大菅生は2年連続5回目の甲子園大会出場はならなかった。

 日大三は秋季大会、春季大会といずれも1点差で競り勝っている東海大菅生にまたも勝利して、4強入りした18年以来4年ぶりの夢舞台への切符をつかみ獲った。

 昨秋の都大会準決勝では準決勝で国学院久我山に3―14で5回コールド負けしており、寒川忠主将(3年)は、うれし涙を流しながら「本当に秋に悔し泣きをして、チーム一丸となって戦おうと、この夏の優勝だけを目標としてやってきたんで、本当にうれしく思います。前半は先制されて、後半勝負だと言っていたので、松藤がいい投球をしていたので、打者陣が松藤のためにしっかりつないでいこうという話をベンチの中でした結果が連打につながったんだと思います」と声を震わせた。6回1死一、三塁からは、一塁走者として敵失に乗じて生還。「松藤が頑張っていたんで…松藤のためにも点を取りたくて全力で走りました」と振り返り、甲子園に向け「自分たちの野球をして、一戦一戦全力で戦ってきます」と誓っていた。

 初回無死三塁の先制機は無得点に終わるなど序盤は好機にあと1本が出なかったが、2点を追う6回1死二、三塁から川崎広翔(3年)が右前2点適時打して同点。さらに1死一、三塁から松藤孝介(3年)の投前スクイズが相手悪送球を誘い、一塁走者も生還し2点を勝ち越した。7回2死一塁からは村上太一(3年)の左越え2ランで加点した。

 エース左腕・松藤孝介(3年)は、1メートル83の長身から130キロ台後半の直球と縦のスライダー、カーブ、チェンジアップを駆使。初回、4回に1点ずつを失ったが、粘りの投球で失点を最小限に留め、勝利を手繰り寄せた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年7月31日のニュース