日大三・小倉監督 「我慢して、自分たちのチャンスまで待ってくれた」4年ぶり18度目の夏切符

[ 2022年7月31日 12:48 ]

第104回全国高校野球選手権西東京大会・決勝   日大三6―2東海大菅生 ( 2022年7月31日    神宮 )

<日大三・東海大菅生>6回に1死一、三塁から勝ち越しスクイズを決める日大三・松藤(撮影・藤山 由理)
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 日大三が6―2で東海大菅生を下し、4年ぶり18度目の甲子園大会(8月6日から17日間、甲子園)出場を決めた。これで全国の代表49校が出そろった。東海大菅生は2年連続5回目の甲子園大会出場はならなかった。

 日大三は秋季大会、春季大会といずれも1点差で競り勝っている東海大菅生にまたも勝利して、4強入りした18年以来4年ぶりの夢舞台への切符をつかみ獲った。春夏合わせ甲子園通算37勝の名将・小倉全由監督(65)は「選手たちが本当によくやってくれたんで、本当にうれしいです。菅生さんのエースがいい球を投げますので、なかなかうちのペースにならないんですけど、よくうちの選手が我慢して、自分たちのチャンスまで待ってくれたなと思います」と話した。

 6回の逆転劇には「“ここまでよく守ってるよ”って言ったんです。“投手がよく頑張っているから、みんなでなんとかしてやれ”って言ったのが、あの攻撃につながったと思う」と振り返り、2失点完投の松藤の投球には「“きょう、思い切って投げてこい”と言っといたので、よく投げてくれました。本当に松藤がよく投げてくれた。佐藤、安田とみんなで投げるよとは言っていたんですが、本当に松藤がよく投げてくれました」と話した。

 昨秋の都大会準決勝では準決勝で国学院久我山に3―14で5回コールド負けし「あんなみっともないゲームになりました。監督が1番だめだし、チームもだめだし、みんなで1からやろうって言って、それでこの結果を出してくれたんで、本当にいい選手たちに囲まれています」とナインを称えた。

 初回無死三塁の先制機は無得点に終わるなど序盤は好機にあと1本が出なかったが、2点を追う6回1死二、三塁から川崎広翔(3年)が右前2点適時打して同点。さらに1死一、三塁から松藤孝介(3年)の投前スクイズが相手悪送球を誘い、一塁走者も生還し2点を勝ち越した。7回2死一塁からは村上太一(3年)の左越え2ランで加点した。

 エース左腕・松藤孝介(3年)は、1メートル83の長身から130キロ台後半の直球と縦のスライダー、カーブ、チェンジアップを駆使。初回、4回に1点ずつを失ったが、粘りの投球で失点を最小限に留め、勝利を手繰り寄せた。

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