大阪桐蔭・星子主将　同じ熊本出身の履正社・小西主将の分まで!「大阪桐蔭として初の秋春夏制覇をしたい」

第104回全国高校野球選手権大阪大会決勝   大阪桐蔭7―0履正社 （ 2022年7月30日    大阪シティ信用金庫スタジアム ）

＜大阪桐蔭・履正社＞4回2死一塁、二盗を決める大阪桐蔭・星子（撮影・平嶋　理子）
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　大阪桐蔭の突破口は主将・星子天真（3年）が切り開いた。3回先頭で初球スライダーを左前打して先制の生還。4回2死三塁ではフルカウントから再び低めスライダーを右前適時打し、直後の二盗など一挙4得点に貢献した。2回まで無安打、特に初回は上位打線が左腕・増田のスライダーに2三振。「変化球が多い。狙いを絞った」。傾向を読み取り、即座に対応。「打てる方ではない」と自認する7番打者でも、こんな芸当ができる。

　選抜優勝を「うまくいき過ぎた」と振り返る。春の近畿大会決勝で智弁和歌山に敗れて新チーム初黒星。「やってきたことは間違っていない。もっとやれることがある」と見つめ直した。「3年生は最後だから頑張る。1、2年生も同じ熱量で。それがないと日本一はない」。重視したのは最初のウオーミングアップ30分とキャッチボール15分。部員全員が集まる唯一のメニューだから「みんなで束になれるように」と大切にした。

　12安打7得点の快勝。3盗塁に加え、二塁からの単打生還や安打後の進塁など隙のない攻撃に見えても「まだまだ甘さがある」と緩めない。履正社の主将・小西とは同じ熊本県出身で小学生時代からの仲。表彰式で声をかけあった。「親友と思っている。彼の分まで…。春夏連覇、そして大阪桐蔭として初の秋春夏制覇をしたい。やっとスタートラインに立てた」。負けられない理由がまた増えた。