広島、今季初の2試合連続零敗で借金2 佐々岡監督「しっかりと自分たちの野球をやる」と雪辱誓う

[ 2022年7月31日 04:45 ]

セ・リーグ   広島0―3中日 ( 2022年7月30日    マツダ )

<広・中>8回2死二塁、坂倉は二ゴロに倒れる(右はロドリゲス)(撮影・奥 調)
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 ホームが遠い。広島は30日の中日戦に0―3で敗れ、今季初の2試合連続、10度目の零敗に沈んだ。小笠原の直球、チェンジアップのコンビネーションに手を焼き、球宴を挟んだ21イニング連続無得点で3連敗。6回1失点の先発・アンダーソンを継いだ中崎、九里ら救援陣も失点を重ねる痛恨だった。後半戦開幕を本拠地で迎えながら、借金2に後退。同一カード3連敗は許されない。

 後半開幕から2日がたったというのに悪夢が覚めない。前夜、高橋宏に8回1死までノーヒットに抑えられる屈辱を味わったばかりなのに、攻撃陣は一夜明けでまた同じように9個のゼロを並べた。今季初の2試合連続、10度目の零敗。佐々岡監督の歯切れは悪い。

 「見ての通り。打線が…というところ。打てていない。点が入っていないことで苦しい空気になっている」

 今季初対戦の小笠原に沈黙した。力のある真っすぐを誰一人打ち返せず、チェンジアップにも手を焼いた。左腕から放った安打は小園の2本、野間と坂倉が1本ずつのわずか計4本。いずれも左打者が変化球を捉えたものだ。朝山打撃コーチは渋い表情で振り返る。

 「空振りの仕方を見ると、チェンジアップが真っすぐに見えているのかな。左打者は何とか付いていっていたけど、右は…ね。中盤になるとカーブ、スライダーが入ってきて絞り球が難しかった」

 得点圏に走者を進めた好機は2度だけ。2四球と暴投で得た4回2死二、三塁では、小園が内寄り直球に空振り三振。2番手・ロドリゲスから秋山が右中間二塁打を放った8回2死二塁では、坂倉が内角直球を打ってあえなく二ゴロに倒れた。

 場内に漂う重苦しい空気は、救援陣にも暗い影を落とした。7回に登板した中崎が2死からの3連打で1点を失うと、前日29日から中継ぎ待機する九里も8回に1失点し、反撃意欲をそぐ結果に終わった。指揮官は、九里の今後の起用法を問われ「まだ分からない」と明言を避けた。

 3万人超が詰めかける中、まさかの連敗を喫して借金2。後半戦2試合で1点も奪えず、連続無得点は球宴を挟んで21イニングに伸びた。「2試合連続で無得点はお客さんに申し訳ない。明日やり返したい」と朝山コーチ。佐々岡監督も力を込める。

 「これだけカープファンが(球場に)入ってくれる。明日、しっかりと自分たちの野球をやるだけです」

 ナインの底力が問われる本拠地での一戦。意地を見せたい。(江尾 卓也)

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2022年7月31日のニュース