ペア“りくりゅう”笑顔の日本勢初GP制覇「日本にとって大きな一歩」自己新で花添えた

[ 2022年10月30日 09:16 ]

フィギュアスケートGPシリーズ・スケートカナダ最終日 ( 2022年10月29日    カナダ・ミシソーガ )

<スケートカナダ ペアフリー>勝利を確信した三浦璃来は木原龍一に抱きつく(撮影・長久保 豊)
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 ペアでSP首位の三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が、フリーでもトップの138・63点をマーク。合計で自己ベストとなる212・02点をたたき出し、ペアの日本勢としてGP初優勝を果たした。木原は「優勝できて凄くうれしい」と語った。次戦は11月18日開幕の第5戦NHK杯(札幌)となる。

 「Atlas: Two」を演じ、序盤からツイストリフトを繰り出す。3回転トーループからの連続ジャンプで三浦にミスが出たが、3回転サルコーやスロー3回転ルッツ、ループを次々と成功。終盤も力強いリフトで魅了した。演技後は笑顔。疲労からか、木原はその場でうずくまった。キス&クライでは納得した表情を見せた。

 三浦が左肩を負傷した影響で、フリー曲の完成は1週間前という。今回の演技が5回目の通し。「どこまで滑れるか自信なかった。皆さんのおかげで滑り切れてうれしく思う」と語った木原は「エンディングが間に合わなくて、2人で笑ってしまった」とも振り返った。

 結成4季目。過去には「メダルは夢、不可能」と痛感し続けてきた木原だが、三浦と組んだことで日本勢初のGP頂点に立つことができた。木原は「優勝は日本のフィギュアスケートにとって大きな一歩。僕たちがメダルを獲ることで次の世代が挑戦する。僕より才能を持っている人がもっともっとたくさんいる。挑戦する子が増えたら日本のペアの未来は明るい」と話した。

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