高梨沙羅、貫禄の国内3連勝 「今は結果よりも内容」K点ジャンプ一人だけ2本

[ 2022年10月30日 04:11 ]

スキーUHB杯ジャンプ大会 ( 2022年10月29日    札幌市大倉山=ヒルサイズ137メートル )

<UHB杯女子>1回目127メートル飛んだ高梨(撮影・高橋 茂夫)
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 ノルディックスキーのUHB杯ジャンプ大会は29日、札幌市の大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS137メートル)で行われ、女子は高梨沙羅(クラレ)が127メートル、123メートルの230・6点で今季国内3連勝を飾った。男子は中村直幹(フライングラボラトリー)が136メートル、131・5メートルの合計255・5点で制し、二階堂蓮(日本ビール)が237・9点で2位、50歳の葛西紀明は9位だった。北京五輪金メダルの小林陵侑(ともに土屋ホーム)は出場しなかった。

 地元・北海道の大会に今季初参戦の高梨がただ一人、K点(123メートル)ジャンプを2本そろえた。1本目に127メートルで首位に立つと、2本目は123メートルにまとめ、国内3連勝で歓声に応えた。それでも「テイクオフ(踏み切り)から空中にかけてのスムーズさがなく、ややぎこちないジャンプとなった点を改善したい。3連勝?今は結果よりも内容」と気を引き締めた。

 W杯は11月5日にポーランド・ビスワで開幕する。今季はスキー板やスーツなどルール変更が多く、「例年のような、いよいよW杯でワクワクというよりも目の前にやらなければいけないことが山積み。片付けていくことで精いっぱい」と心境を明かした。きょう30日のNHK杯(札幌大倉山)がW杯開幕前最後の国内戦。「冬につながる内容で締めくくりたい」と意気込んだ。

 ≪陵侑、沙羅と同学年の中村直初V/≫男子は小林陵や女子の高梨と同学年で北京五輪代表の中村直が136メートル、131・5メートルの大飛躍を2本そろえ、初優勝した。「久しぶりの優勝でうれしい。良い風をもらった1回目はいいジャンプで(後続に)プレッシャーをかけられた」。今年6月からドイツに拠点を置き、欧州各地のジャンプ台で練習。対応力や空中でのバランス力を身につけて、結果に結びつけた。

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2022年10月30日のニュース