キンクミ偉業達成!11年ぶり“最長ブランク”V 33歳、優勝パット後に大粒の涙 2位に2差

[ 2022年10月30日 14:47 ]

女子ゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディース最終日 ( 2022年10月30日    埼玉県 武蔵丘GC=6650ヤード、パー72 )

<三菱電機レディース・最終日>優勝し笑顔を見せる金田(撮影・西尾 大助)
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 単独首位で最終日を迎えた金田久美子(33=スタンレー電気)が、首位を守り抜き、初優勝した11年4月フジサンケイ・レディース以来、11年189日ぶりとなるツアー制施行(88年)後の最長ブランク優勝を果たし、18番グリーンで大粒の涙を流した。

 かつて史上最年少の12歳9カ月で国内ツアー予選を通過した天才少女は33歳に。近年はシードを失い、腰痛も抱えるが、コントロール重視のハーフショットなど冷静なマネジメントで難コースを攻略。初優勝から11年189日。大人のキンクミが偉業を達成した。

 最終日は2位と3打差の単独首位からスタート。前半アウトは2バーディー、2ボギーの36で折り返した。後半は11番でボギーも、14番のバーディーでカムバック。しかし、続く15番ホールでボギーを叩き、一時は2位と1打差に迫られる苦しい展開も、優勝への強い気持ちは揺るがなかった。17番ではセカンドをピン手前70センチにつけるとバーディーを奪い、2打差で最終ホールへ。最後のパーパットをタップインすると、目に涙を浮かべて約11年ぶりの優勝をかみしめた。

 《ツアー制度施行後、最長記録は9年297日》JLPGAによると記録が残る日本人選手のブランク優勝の最長記録は、池渕富子で85年富士通レディース→97年ヤクルト・レディースの11年210日。88年のツアー制度施行後では中嶋千尋で88年ダンロップ・レディース→98年健勝苑レディース道後の9年297日が最長記録。今回、金田は11年4月24日の初優勝から、11年189日ぶりでツアー制度施行後での最長ブランクを更新した。

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