ラグビー界の女性監督が初陣白星「よく最後まで頑張っていた」常翔学園が41度目花園へ138点発進

[ 2022年10月30日 12:32 ]

全国高校ラグビー大阪府予選 ( 2022年10月30日 )

ベンチで戦況を見守る常翔学園の平池監督(左)
Photo By スポニチ

 全国的にも珍しいラグビー界の女性監督が初陣で白星を挙げた。各地で準々決勝が行われ、大阪第1地区のシード校に選出されている常翔学園が初戦を迎え、日新に138―0で大勝して準決勝に駒を進めた。

 開始早々に右隅へのトライで先制。トライを重ねて前半を64―0で折り返すと、後半もトライを量産する。終わってみれば138―0。8大会連続となる41度目となる全国へ、圧勝でスタートを切った。

 今年7月にラグビー部員の男子生徒3人が女性の着替えを盗撮したことから、8月に自主退学。不祥事の責任を取り、2度の日本一を誇るなど長く率いた野上友一監督が辞任した。後任を平池三記副部長が務めることになり、監督と部長を兼任。同校初の女性監督が誕生した。

 「(勝って)ホッとしました。今日はノーペナルティーだったし、よく最後まで頑張っていたと思います」

 そう選手たちをたたえた平池監督。自身にスポーツ歴はないが、99年に数学の教諭として大工大高(現常翔学園)に赴任後、01年にラグビー部の副部長に就任した。事務関係や周りのサポートの徹していた中、野上監督の辞任により学校側から監督就任を要請され、受諾。技術的な指導はコーチ陣に一任し、部員のメンタル面などを支えながらチームを率いている。

 「(監督就任は)ためらいはあったけど、やるしかないと思いました。(現在の目標は)全国大会出場で、子どもたちを連れていってあげたいなと思います」

 不祥事を受け、部員には「二度とこんなことがないようしないといけない」と語りかけている同監督。ラグビー部を律しながら、花園を目指す。

続きを表示

2022年10月30日のニュース