アメフト関学大 7年連続へ、次節は試練の関大戦 大村監督「今のままならボロ負け」

[ 2022年10月30日 18:50 ]

関西学生アメリカンフットボールリーグ1部   関学大40ー17近大 ( 2022年10月30日    ヨドコウ桜スタジアム )

<関学大・近畿大> 2Q、パスを出す関学大・鎌田 (撮影・亀井 直樹)
Photo By スポニチ

 安定感のある内容で近大を下しても、関学大の大村和輝監督は険しさを表情に残していた。

 「もう少し、ピリっとしませんね。まだまだ(試合の)入りが良くない」

 指摘の対象は、エースQB鎌田陽大(3年)だった。ドライブを進めながら、無得点に終わった第1Q。第2Qにラン、パスで3本のTDを奪ったものの、指揮官の頬を緩めるには至らない。後半途中から1年生QB星野秀太が登場する「2022年型リレー」。十分な手応えをつかめないまま、次節(11月13日)に関大との全勝対決に臨む。

 「関大も立命も、強いですよ。今のままなら、うちはボロ負けします」

 7年連続甲子園ボウル出場を狙う王者らしからぬコメント?で、大村監督は現在の実力差を表現した。「関学大の強みは?」と聞かれ、「探すのが大変」と冗談とも本音ともつかぬ言い回しで明かし、「ディフェンスが安定しているので、そこは崩れずに頑張れるかな」とロースコアでの勝負をもくろんだ。

 「鎌田に関しては、まだハラが決まっていない。うまくやりたい、という気持ちが強すぎるのかも」と話した指揮官は、「いっそ目をつぶって、サイコロで(メンバーを)決めましょか」と笑いながら続けた。本音か、それとも…。答えは、試合後のスタジアム上空に浮かんだ三日月だけが知っている。

続きを表示

2022年10月30日のニュース