ラグビー日本代表に念願の常設強化拠点誕生へ 福岡市に来年5月オープン

[ 2022年9月30日 15:54 ]

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 日本ラグビー協会は30日、福岡市と土地賃貸借に関する契約を結び、旧トップリーグのコカ・コーラの練習施設があった同市東区香椎浜ふ頭1丁目の土地(旧さわやかスポーツ広場)を「JRFU福岡トレーニングセンター」(仮称)として整備すると発表した。契約は10年。来年5月の開場を予定しており、同年9月開幕のW杯フランス大会に出場する男子15人制日本代表が合宿で利用する。

 同所にはグラウンド2面にコミュニティサービス棟、トレーニングルーム、クラブハウスなど既存の施設5棟があり、今後改修を進める。福岡市の中心部や福岡空港、ベスト電器スタジアム等からも車で20~30分程度と交通至便で、何よりも日本協会にとって念願だった常設の強化拠点が誕生することで、男子15人制をはじめとする各カテゴリー代表や年代別代表の強化に大きなメリットとなりそうだ。

 福岡市役所に高島宗一郎市長を表敬訪問後、オンラインで取材に応じた日本協会の岩渕健輔専務理事は「日本代表の継続的な強化、各カテゴリーの一体となった強化が可能となる。代表チームとして持てなかった“ホーム”を育みたい」と話した。来年5月の開場後も数億円規模の投資を行い、ハイパフォーマンスの拠点として整備していく予定で、当初10年の賃貸借契約満了後も、基本的には更新していく方針だという。

 イングランド代表のペニーヒルパークやフランス代表のナショナルラグビーセンターなど、世界の強豪国は常設の強化拠点を持つ。日本協会が中長期計画の中で掲げる39年までのW杯再招致とその大会での優勝に向け、強化拠点は欠かすことのできないピースとなりそうだ。

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2022年9月30日のニュース