ドルフィンズのQBタンゴバイローアが再び後頭部を強打 ベンガルズは開幕連敗のあと連勝

[ 2022年9月30日 12:36 ]

後頭部を強打したタンゴバイローアに駆け寄ったドルフィンズのチームドクター(AP)
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 NFLは29日、オハイオ州シンシナティで第4週の1試合を行ったが、今季好調のドルフィンズを引っ張っていたQBテュア・タンゴバイローア(24=185センチ、98キロ)が第2Qの9分17秒、ベンガルズのDTジョシュ・テューポ(28=191センチ、154キロ)にサックされた際に後頭部を強打。倒れ込んだまま両手の指を動かせない状況がテレビ画面にとらえられ、8分後に担架で運ばれたあとにシンシナティ市内の病院に搬送された。

 チーム側はハーフタイム時に同選手の状態を説明。「頭部と首を負傷しているが意識はあり、四肢に麻痺などの症状は出ていない」としている。

 同選手は前週のビルズ戦の前半終了間際にもサックされて後頭部からダウン。立ち上がった際にはふらついてチームメートに支えられていったんロッカールームに引き上げた。チーム側は「強打したのは腰だった」と説明して後半も出場させたが、選手会側は「脳振とうのチェックが性急すぎる」としてリーグ側に調査を要求。論議を呼んだ次の週でも危険な症状を示しており、チーム側もリーグ側も何らかの対応を迫られそうだ。

 試合は昨季のスーパーボウルに出場した地元のベンガルズが27―15(前半14―12)で勝利を収めて2勝2敗。第3Qに14―15と逆転されたものの、第4Qに1TDと2FGで13点を加えて試合を再度ひっくり返した。

 ベンガルズは開幕から連敗を喫したあとは白星を2つ並べて2勝2敗。QBジョー・バーロウ(25)は31回中20回のパスを通して287ヤードと2TDをマークした。

 ドルフィンズは3勝1敗。タンゴバイローアに代わってバイキングスで先発経験のあるテディ・ブリッジウォーター(29)が途中からQBを務め、23回中14回のパス成功で193ヤードと1TDをマークしたものの、15―20で迎えた第4Qの11分25秒、敵陣26ヤード地点でのパスをベンガルズのセーフティー、ボン・ベル(27)にインターセプトされて27年ぶりの開幕4連勝はならなかった。

 バーロウとタンゴバローアは2019年11月9日、当時8戦全勝同士だったルイジアナ州立大とアラバマ大のQBとして対戦。このときはバーロウのいたルイジアナ州立大が46―41で勝ち、同校はこのシーズンの王座決定戦でも勝って全米王者となっていた。

 その後、2020年のドラフトでバーロウは全体トップ、タンゴバイローアは全体5番目で指名されたが、NFLでの対戦はこれが初めてだった。

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