馬場 初メジャーの重圧耐えた22位発進「足がぶるぶる震えた」、飛距離では存在感

[ 2022年9月30日 05:20 ]

女子ゴルフツアー 日本女子オープン第1日 ( 2022年9月29日    千葉 紫CCすみれC=6839ヤード、パー72 )

7番、ショットを放ち駆ける馬場(撮影・西尾 大助)
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 8月の全米女子アマで37年ぶりとなる日本人2人目の優勝を飾った馬場咲希(17=代々木高2年)が1バーディー、2ボギーの73で回り22位とまずまずのスタートを切った。馬場は1番ホールで主催の日本ゴルフ協会(JGA)の特別表彰を受け、85年全米女子アマ優勝の服部道子JGA理事(54)から記念の銀皿を手渡された。森田遥(26=新英ホールディングス)が67で回り単独トップに立った。

 女子ゴルファー日本一を決める大舞台の重圧なのだろう。JGA特別承認者の資格で国内メジャー初出場の馬場は1番のグリーンに上がると、突然、足の震えが止まらなくなった。「最初のティーショットは緊張しなかったんですけど、グリーンに乗ってから足がぶるぶる震えて。2、3ホール続きました」

 感情がジェットコースターのように上下した一日だった。スタート前の1番のティーグラウンドで、全米女子アマ優勝の特別表彰が行われた。服部理事から記念の銀皿をプレゼントされ「凄くうれしかった」と気分良くスタートしたはずだったが、知らず知らずのうちに気負いが生じ、それが重圧に変わっていったようだ。それでも3番で270ヤードの会心のドライバーショットを見せ、同組の飛ばし屋、勝を15ヤード近くも置いていった。さらに7番で3打目を2メートルにつけバーディー。ラウンド中は勝から“もぐもぐタイム用”のお菓子ももらい「かつお節のお菓子で、凄くおいしかったです」と女子トークに花を咲かせた。

 「前半はフェアウエーキープ率100%で凄く良いゴルフができました」と気分も乗っていったが、後半は我慢のゴルフを強いられた。14番でユーティリティーの第1打を右ラフに曲げボギーを叩くと、15番では12メートルから3パット。苦しい展開になった。それでも18番で3メートルのパーパットを沈めガッツポーズをつくった。

 凱旋試合となった2週前の住友生命レディース東海クラシックでは、ドライバーショットが絶不調で予選落ち。その反省から坂詰和久コーチとスイングの修正に取り組んだ。トップの位置とフォローを高く取るように見直し方向性が安定。この日、ドライバーショットを曲げたのは13回中わずか1回で、確かな復調の手応えをつかんだ。

 初日22位はアマのトップ。だが「どちらかと言えば悔しい」と不満を漏らす。2日目からはその鬱憤(うっぷん)を晴らす“馬場チャージ”を見せる。

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