桂川有人、63の快スコアで7位→1位「トランキーロ、あっせんなよ!」でじっくりツアー2勝目狙う

[ 2022年9月30日 17:02 ]

<バンテリン東海C・第2日>17番、バーディーを決め、ガッツポーズする桂川有人(撮影・井垣 忠夫)
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 男子ゴルフのバンテリン東海クラシック(賞金総額1億1000万円、優勝賞金2200万円)は30日、愛知県みよし市の三好CC西C(7300ヤード、パー71)で第2ラウンドを行った。

 首位に3打差の7位からスタートした桂川有人(23=国際スポーツ振興協会)がツアーでの自己最少ストロークに並ぶ1イーグル、6バーディー、ノーボギーの63をマークし、通算11アンダーの単独首位に浮上。4月のISPSハンダ欧州・日本トーナメントに続くツアー2勝目へチャンスを迎えた。

 「ショットが安定しててそれにパットがかみ合ってくれたのでよかったと思います」

 フェアウエーを外したのは7、10番の2ホールだけ。そのうち10番はファーストカットととにかくショットが安定していた。12番パー5(555ヤード)では残り269ヤードの第2打を3Wでピン左4メートルに運んで今季ここまでわずか2個しかなかったイーグルを奪取。3番パー4(435ヤード)ではピン左から10メートルのバーディーパットを沈めるなどパットの読みもさえた。この日、ノーボギーだったのは参加110人中、桂川ただ一人。ピンチらしいピンチもなかった。

 「ゴルフは地味なので分かりやすい表現の方が盛り上がると思って。難しいですけど、心掛けるようにはしています」

 予選ラウンドは石川遼(31=CASIO)、前アマチュア世界一の超大物ルーキー・中島啓太(22=フリー)とのラウンド。注目度No・1の組にあってロングパットを決めると高々と右手を挙げ、意識してガッツポーズをつくった。

 4月のISPSハンダ欧州・日本トーナメントでツアー初優勝を果たした際には公約通り敬愛するプロレスラー・内藤哲也の手で目を見開くポーズを披露したが、元来は自己主張が少なく目立たない選手。「勇気づけられてます」とキャディーバッグに付けた内藤哲也のキーホルダーを時折、見ながら地元愛知のギャラリーにプレーだけでなくパフォーマンスでも懸命なアピールを続けている。

 現在、賞金ランキングは首位を走る比嘉一貴(27=フリー)と1906万9379円差の2位。この大会でツアー2勝目を挙げれば、ゴルフ人生の目標の一つである賞金王へ4カ月ぶりに賞金ランキング首位に返り咲く。

 「賞金王は目標の中に入ってはいますけど賞金王の前にまず2勝目がありますから。内藤さんの言葉の通りまだ、考えてはないです。決勝ラウンドの戦い方もまだ、整理できてないのでこれから考えます」

 初の海外メジャー挑戦となった7月の全英オープンを前に、サプライズで初対面した内藤哲也の決めゼリフ「トランキーロ、あっせんなよ!」を胸にじっくり残り2日間を戦う。

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2022年9月30日のニュース