八村塁 チーム最多13得点の活躍「日本とNBAが近づいてうれしい」大坂なおみ、広瀬すずらも観戦 

[ 2022年9月30日 21:33 ]

NBAジャパンゲームズ2022 ( 2022年9月30日    さいたまスーパーアリーナ )

<NBA JAPAN GAMES 2022 ウィザーズ・ウォリアーズ>第3クォーター、ゴールを決める八村(撮影・会津 智海)
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 来月開幕するレギュラーシーズンのプレシーンマッチとして行われ、ウィザーズが昨季王者のウォリアーズに87―96で敗れた。NBAの日本開催は3年ぶり。昨夏の東京五輪以来の国内でのプレーとなる八村塁(24)が先発し、25分10秒の出場でチーム最多13得点と、9リバウンドの活躍を見せた。プロ4年目でウィザーズの一員として初来日。両チームはあす2日にもさいたまスーパーアリーナで対戦する。

 序盤からハッスルした。第1Q残り9分15秒、八村がルーズボールに反応。滑り込みながらボールを保持して大歓声を浴びた。その30秒後にはディフェンスリバウンドからドリブルを開始。ゴール下に切れ込みシュートを決めた。第2Qにはファウルを受けながら得点するバスケットカウントを獲得。フリースローも成功して3点プレーを成立させた。日本人がNBAチームの一員として母国でプレーするのは初。開始直前のセレモニーでは「日本とNBAが近づくことはうれしい」と意気込んでいた。

 チームの軸を担うビール、ポルジンギス、クーズマともにパワーフォワードで先発出場。激しい定位置争いが予想される中、日本での2戦は絶好のアピールの舞台だ。今夏はアジア杯、W杯アジア予選を戦った日本代表の活動には参加せず、新シーズンに向けた体作りに専念。バランスの取れた食事や良質な睡眠などコート外の生活にも注力した。昨季から体重は約4・5キロ絞れ、プレーの切れ味は増した。昨季は個人的な理由でチーム合流が遅れてシーズン前半戦を棒に振っただけに、新シーズンに懸ける思いは強い。

 NBAの日本開催は19年以来3年ぶり。ウィザーズの試合の日本開催は八村が加入した19年から検討されていたが、コロナ禍で実現が先送りされていた。チケットは2試合ともに完売。会場にはテニスの大坂なおみ、スケボーの堀米雄斗、女優の広瀬すずらの姿もあった。八村の所属するウィザーズと昨季王者の一戦は日本のファンにとっての黄金カード。世界最高峰のプレーに超満員の観衆が酔いしれた。

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