浅香山部屋もコロナ感染 134人休場で両者不戦敗も 22番消え興行への打撃深刻

[ 2022年7月22日 04:30 ]

大相撲名古屋場所12日目 ( 2022年7月21日    ドルフィンズアリーナ )

<大相撲名古屋場所12日目>多くの力士が休場となった名古屋場所 (撮影・奥 調)
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 新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大が、場所にも暗い影を落とした。新たに浅香山部屋で感染者が確認され、師匠の浅香山親方(元大関・魁皇)と所属力士9人が休場。8部屋目で休場者は関取11人を含む計134人となり、異例の「両者不戦敗」まで発生した。優勝争いは2敗で横綱・照ノ富士と平幕の逸ノ城がトップ並走。大関・正代は7連勝でカド番を脱出した。

 序二段の取組終盤は4番連続で不戦。正午すぎ、まばらな客席がざわついた。浅香山部屋と、前日の11日目からコロナ関連で休場した佐渡ケ嶽部屋の力士が対戦予定だった三段目の小原―琴ノ藤戦。本来は不戦勝となる小原もこの日から休場で、呼び出しの手元にある“不戦勝”の旗も出番はなかった。「両者不戦敗」のアナウンスだけが流れる。幕下の琴大樹―魁郷でも同様の光景が、繰り返された。もう、非常事態だ。

 新型コロナ感染拡大は名古屋場所も直撃。新たに浅香山部屋で感染者が確認され、勝負審判を務める浅香山親方と東十両9枚目の魁勝ら所属力士9人が休場する。コロナ関連で力士らの途中休場は6日連続で7部屋目、場所前の感染判明で全休措置の田子ノ浦部屋を合わせると8部屋目で、休場力士は全627人中、関取11人を含む134人に及んだ。この日、協会は千秋楽翌日の横綱審議委員会の定例会合を中止するなど緊張感が高まる。

 興行への打撃は深刻さを増している。不戦は11日目の25番に続き、22番。取組を編成する審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱・旭富士)は「(出場中の力士は)頑張ってます。相撲を見てもね」と話した。残り3日間。無事に千秋楽を迎えられるか、予断は許さない。

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2022年7月22日のニュース