34歳の菊地が単独首位 自身初の地元Vへ21歳西村優菜のパッティングがヒント

[ 2022年7月22日 17:44 ]

<大東建託いい部屋ネットレディス2日目>9番、ティーショットを放つ菊地(撮影・会津 智海)
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 女子ゴルフの大東建託・いい部屋ネット・レディース(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円)は22日、北海道札幌市の滝のCC(6560ヤード、パー72)で第2ラウンドを行った。

 首位に1打差の3位からスタートした地元北海道出身の菊地絵理香(34=フリー)が自己ベストに並ぶ1イーグル、7バーディー、ノーボギーの63をマークし、通算14アンダーで単独首位に立った。63は渡辺彩香が2021年に記録した64を更新する大会コースレコード。昨年6月のアース・モンダミンカップに続くツアー5勝目へ好調なゴルフを続けている。

 115ヤードの第2打を9Iでカップインさせた大会初日の12番パー4(380ヤード)に続き、この日は14番パー5(605ヤード)で残り128ヤードの第3打を同じ9Iでチップインイーグル。会心のショットで地元ギャラリーの拍手を誘ったが、今の菊地が最も手応えを感じているのはグリーン上だった。

 「ラインの読みもスムーズでしたし、こんなにパッティングが入ったのは久しぶり」

 3番パー3(160ヤード)では10メートル、5番パー4(365ヤード)では6メートルのバーディーパットを沈めるなど今季も平均パット数50位(1・8356)と課題のパッティングが好調だった。

 5週前のニチレイ・レディースで優勝を飾った時の西村優菜(21=スターツ)のパッティング動画を参考にしている。

 「西村さんのリズムや始動の感じを自分なりにかみ砕いて取り入れてます。私にとっては入る入らないよりスムーズに動くことが大前提。今はスムーズに動いてますし、それプラス、今週は入ってくれてるので」

 昨年6月のアース・モンダミンカップで4年ぶりの優勝を飾った際にも菊地が悩んでいたパッティングの参考にしたのは当時20歳だった笹生優花のある助言。「全部入ると思ってなんか打ってませんよ」という全米女子オープン女王の言葉にスッと気持ちが楽になった。

 「30代になっても自分の中でうまくなりたいとか、思ってやっていけば、優勝に近づくことはできると思います」

 若手の台頭が目覚ましいこの10年。30代でシーズン1億円以上の賞金を稼いだのは上田桃子と菊地の2人だけ。一回り以上も違う若手からもいいところは吸収しようというどん欲が34歳になって堂々のV争いを繰り広げる菊地のゴルフを支えている。

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2022年7月22日のニュース