【世界陸上】男子やり投げ・ディーン元気 今季自己新、7位で日本勢7年ぶり決勝進出「落ち着いてできた」

[ 2022年7月22日 11:21 ]

陸上・世界選手権第7日 ( 2022年7月21日    米オレゴン州ユージン・ヘイワードフィールド )

世界陸上・男子やり投げ予選で、今季自己最高の82メートル34を投げたディーン元気(AP)
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 男子やり投げ予選が行われ、ディーン元気(30=ミズノ)が最終3投目で今季自己最高の82メートル34を投げて、全体の7位で日本勢として15年の新井涼平(スズキ浜松AC)以来7年ぶりに決勝の舞台に駒を進めた。小椋健司(27=栃木スポーツ協会)は78メートル48の19位で予選落ちした。

 ディーンは競技後、「10年ぶりの世界大会で自分でも大人になったなと感じます。落ち着いて自分の試技ができました。自分のやるべきことに集中してパフォーマンスできたかなと思います」と言い、3投目の試技について「助走の流れとか度外視して、助走は少しずれちゃったんですけど、最後のところで自分の投げられるところに入れたので記録として出てくれました」と振り返った。決勝に向けては「入賞目指して、もっとみんなどんどん投げてくると思うのでそれに食らいついていって、何より楽しんで競技したい」と話した。

 10年ぶりの世界の舞台でディーンがやってのけた。1投目で79メートル26、2投目で79メートル33で迎えた最終3投目の投てき。ダイナミックなフォームから繰り出されたやりが大きな弧を描いた。今季ベストの82メートル18を16センチ上回る82メートル34のビッグスローで決勝の舞台を手繰り寄せた。

 12年ロンドン五輪で決勝進出を果たして以降、たび重なるけがなどで結果を残せなかった。しかし、今年6月の日本選手権で10年ぶり2度目の優勝を果たし“復活”。今大会の参加標準記録(85メートル00)は突破できなかったものの、世界ランキングで初の世界選手権代表に選出された。

 自己ベストは84メートル28。これを更新すれば、09年ベルリン大会で村上幸史が銅メダルを獲得して以来の日本選手入賞が見えて来る。

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