フィギュア団体メダル授与式延期問題で米国の提訴をCASが却下

[ 2022年2月20日 01:15 ]

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は19日、北京冬季五輪のフィギュアスケート団体で2位に入ったネーサン・チェンら米国の9選手がメダル授与式を延期した国際オリンピック委員会(IOC)の決定を不服とし、大会期間中の実施を求めた提訴について却下したと発表した。審理は北京時間午後7時から9特半までビデオカンファレンス形式で行われ、仲裁人はデンマーク、フランス、中国出身の3人だったという。却下の理由は20日に発表される。

 IOCはロシア・オリンピック委員会(ROC)の1位に貢献したカミラ・ワリエワに昨年12月のドーピング違反が判明したことを受け、当初8日に予定していた団体の授与式を急きょ取りやめ。AP通信は19日、米国選手の弁護人が20日の閉会式までにCASに裁定を求めると伝えたIOCバッハ会長宛の文書のコピーを入手したと報じた。バッハ会長は当面メダルを受け取れない米国と日本に対し、記念品として聖火リレーのトーチ贈呈を提案。日本オリンピック委員会(JOC)は受諾したが、米国オリンピック・パラリンピック委員会のハーシュランドCEOは「選手はメダルとともに帰国したいという考えを伝えた」と明らかにし、IOCの対応は「不公平だ」と批判していた。

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2022年2月19日のニュース