男子マススタート6位の土屋良輔「若手が経験を積んで強くなってほしい」 日本のために助言惜しまない

[ 2022年2月19日 19:45 ]

北京五輪第16日 スピードスケート男子マススタート ( 2022年2月19日    国家スピードスケート館 )

男子マススタートに出場した土屋良輔(左) (AP)
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 スピードスケート男子マススタートの決勝が19日行われ、土屋良輔(27=メモリード)が日本勢では最上位となる6位に入賞した。

 土屋は8周目と12周目を1位で通過し3ポイントずつ獲得。序盤から積極的に仕掛けていた。「当然メダルを狙っていたが、とにかく最後の勝負は勝てないので、最初から逃げたい、逃げたいと思って仕掛けた」。だが、強敵ぞろいのレースで、なかなか戦略通りにはいかず、最後は唇をかんだ。

 日本女子勢が結果を残す中、男子スケート陣にも危機感はある。「男子の方が仕掛ける展開が多いし、ハイスピードになる展開が多い。難しいが、日本の選手がそれに付いていくために、若手の選手がW杯に出て、経験を積んで強くなってほしい」と後輩たちにエールを送りつつ、「日本の長距離のレベルを上げるためにも力になりたい。自分が先輩から聞いたことを、なかなかいかせるところがない。力になれるうちは力になりたい」と、助言を惜しまないと話した。

 土屋は、11日の1万メートルでは11位。日本選手として20年ぶりの入賞は果たせなかったが、8位の選手とはわずかに1秒10差と好走を見せていた。

 ◇土屋 良輔(つちや・りょうすけ)18年平昌大会に1万メートルと5000メートル、団体追い抜きで出場。1万メートルの日本記録を持つ。群馬・嬬恋高、専大出、メモリード。27歳。群馬県出身。

【五輪戦績】
2018年平昌 5000メートル 16位、10000メートル 10位、団体追い抜き(チームパシュート) 5位

 ◇マススタート 大勢の選手が一斉にスタート、レーンに関係なく滑り、順位を競う。決勝は16人の戦い。1~3位はゴールした順で順位が決まるり、4位以下は4周ごとの順位に応じて獲得するポイントの合計で決まる。

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2022年2月19日のニュース