羽生「今までのスケート人生の中で、落とし物してきたものを全部やろう」、20日エキシビション

[ 2022年2月19日 05:30 ]

拍手を送るボランティアに向かってポーズをする羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 北京五輪フィギュアスケート男子4位でクワッドアクセル(4回転半)を世界初認定させた羽生結弦(27=ANA)が18日、首都体育館近くのサブリンクの練習で汗を流した。ロックナンバー3曲を舞った前日に続き、この日は過去のプログラム9曲を披露した。

 練習中、羽生は忙しく携帯端末を操作していた。「僕が今までのスケート人生の中で、落とし物してきたものを全部やろう、今ならできるって思って」。当時の振り付けや思い出をよみがえらせながら「心の赴くまま」情感たっぷりに舞った。

 当時のフリー最高得点を出した16~17年「ホープ&レガシー」から始まり、「パガニーニの主題による狂詩曲」、「ノートルダム・ド・パリ」「ロミオとジュリエット」を続けた。「バラード第1番」、「秋によせて」、「ホワイト・レジェンド」、「ノッテ・ステラータ」を続け、五輪2連覇を果たした18年平昌で舞った伝説的プログラム「SEIMEI」のフィニッシュポーズで締めた。

 20日のエキシビションに出演予定だが、3度目の夢舞台での日々も終わりが見えてきた。貸し切り状態で滑った40分。「僕自身のご褒美でもあり、結局なんかトレーニングみたいになった」と笑った羽生は「皆さんへの感謝の思いを込めて、今までの道のりをありがとうございました」と語る。挑戦を貫いた北京のリンクを最後の最後まで堪能する。

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2022年2月19日のニュース