男子マススタート8位の一戸誠太郎「最後の勝負は厳しいと」 ケガの影響で不完全燃焼に

[ 2022年2月19日 19:20 ]

北京五輪第16日 スピードスケート男子マススタート ( 2022年2月19日    国家スピードスケート館 )

スピードスケート男子の一戸誠太郎(AP)
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 スピードスケート男子マススタートの決勝が19日行われ、日本勢の一戸誠太郎(26=ANA)が8位に入賞した。一戸は4周目を1位で通過し3ポイントを獲得。最後のメダル争いでは敗れたが、意地を見せた。

 「戦略は色々言われたが、正直、何も考えずに自分のやりたいように。自分の勘で全部レース展開を考えた」。

 一戸は今大会は5000メートルで12位、1500メートルでは10位に終わった。大会直前の2日に右足ふくらはぎ痛を発症し、調整が遅れていたことが要因で、マススタートの出場も最後まで慎重に考えていた。だが、日本代表のヨハン・デビット・コーチと相談し、「自分の好きなようにやれ」とその時点では“自由参加”を認められていたため、参加する決断を下したという。

 それでも最終のスプリント対決では、やはり世界の壁は高く、「ケガの影響でほとんど加速できていなかったので、最後の勝負は正直自分でも厳しいととらえていた。コンディションが良ければ、最終スプリントを戦えたと思うが」と、悔しさもあった入賞となった。不完全燃焼となったが、最後は1500&5000メートルの日本記録保持者としての意地を見せた形となった。

 ◇一戸 誠太郎(いちのへ・せいたろう)18年平昌大会に5000メートルと団体追い抜きで出場。5000メートルと1500メートルの日本記録保持者。山形中央高、信州大出、ANA。26歳。北海道出身。

 ◇マススタート 大勢の選手が一斉にスタート、レーンに関係なく滑り、順位を競う。決勝は16人の戦い。1~3位はゴールした順で順位が決まるり、4位以下は4周ごとの順位に応じて獲得するポイントの合計で決まる。

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