りくりゅう7位!ペア日本勢初の入賞 自己ベストの会心演技に木原は号泣「僕らはまだまだ走り続けます」

[ 2022年2月19日 22:53 ]

北京冬季五輪第16日・フィギュアスケート ペアフリー ( 2022年2月19日    首都体育館 )

<北京五輪 フィギュア>ペア・フリー、得点を確認し喜ぶ三浦璃来、木原龍一組(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 北京五輪フィギュアスケートペアでSP8位の三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が19日、フリーで自己ベストの141・04点、合計も自己ベストの211・89点をマーク。SPから順位を1つ上げて7位となり、五輪の日本勢ペア初の入賞を果たした。

 “りくりゅう”の愛称で知られる2人は結成3年目。団体戦フリーで自己ベストの139・60点で2位に入り、銅メダル獲得に貢献。SP8位で、木原は3度目の五輪で初のフリーに進み、「ウーマン」の曲に乗って冒頭のトリプルツイストから息の合った演技を展開。フィニッシュを決めると氷上に両膝をつき、力強く抱き合い、木原は涙を押さえることができなかった。

 これまで五輪の日本勢最高は92年アルベールビルの井上怜奈、小山朋昭組の14位。3度目の出場となる木原は「結果を出し続けることが日本のペアの未来につながると信じている」と語っていたが、この大舞台で2度自己ベストを更新、見事に7位に入った。

 ▽三浦の話 団体戦のフリーと比べて危ないところがあまりなかった。全体的に大きなミスがなかったので、それがこの短期間での成長かなと思う。自己ベストを出そうって考えすぎずに、全ミスの勢いでやろう、思い切って笑顔で滑り切れるようにと心掛けて滑っていました。短期間でたくさんの事を学んで、本当に次につながるいい経験をした。

 ▽木原の話 SPの後、少し自信をなくしてしまって、朝の練習もタイミングが合わずに不安があったが、練習後に2人でしっかり話をして、無意識のうちにノーミスでやることを意識しすぎていたので、全ミスでいいから恐れず楽しんでやろうということを再確認してやりました。やっと世界と戦う自信が付いて、初めて出場することができた五輪で、もっともっと上に行きたいなと思う五輪になった。少しでもペアに興味を持ってくれた子たちがペアに挑戦してくれたら、本当に頑張っていることが報われると思う。でも、ここで終わったら今までのペアと同じなんで、僕らはまだまだ走り続けます。

 ◇木原 龍一(きはら・りゅういち)1992年(平4)8月22日生まれ、愛知県出身の29歳。4歳でスケートを始める。シングルで11年世界ジュニア選手権出場。ペア転向後は高橋成美と14年ソチ、須崎海羽と18年平昌両五輪出場。三浦とは昨季の世界選手権10位、今季のGPスケートアメリカ準優勝。1メートル74。

 ◇三浦 璃来(みうら・りく)2001年(平13)12月17日生まれ、兵庫県出身の20歳。5歳の時にディズニーアニメをきっかけにスケートを始める。ペア転向後は市橋翔哉と17~19年世界ジュニア選手権出場。空手経験があり、得意技は「回し蹴り」。1メートル45。

続きを表示

この記事のフォト

2022年2月19日のニュース