佐藤綾乃「あれがなければ、3位も狙えたかな」 マススタート8位入賞も、レース終盤の「接触」で無念失速

[ 2022年2月19日 18:10 ]

北京五輪第16日 ( 2022年2月19日 )

佐藤綾乃(AP)
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 スピードスケート女子のマススタート決勝が19日行われ、日本勢で唯一進んだ佐藤綾乃(25=ANA)が8位。表彰台こそ逃したものの、最後まで奮闘した。

 「予選で菜那さんが転んで、那奈さんの分まで、と思っていたけど、ちょっと難しいな、と思いながらのレースでした」

 連覇の夢がついえた「先輩」の思いと、たった一人で背負う「日の丸」の重責を感じて臨んだ決勝。ラスト1周でスパートをかけた世界基準のスピードについていけない。さらに他の選手と接触し、バランスを崩すシーンも…。転倒こそ免れたものの、思わず勝負事の「禁句」が口をついた。

 「たらればになりますけど、あれ(接触)がなければ、3位も狙えたかな、と」

 前回の2018年平昌五輪ではチームパシュートで金メダル獲得に貢献。今大会では念願の個人種目でのメダル獲得を目指していた。5日の3000メートルは9位、7日の1500メートルでは4位入賞。ラストチャンスに懸けたものの、世界の強豪はレース運びで「一日の長」があった。

 金1、銀3と今大会4つのメダルを獲得した高木美は憧れの存在。一緒に練習しながら、一蹴りでの伸びなど技術の違いを実感し、背中を追い続けてきた。北京で手にしたメダルはなくても、進化を確認し、胸には新たな闘志が沸き上がっていた。

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2022年2月19日のニュース