小島20位…初の五輪舞台「独特の雰囲気があった」小平先輩のゲキに応えられず 

[ 2022年2月19日 05:30 ]

北京五輪第15日 スピードスケート男子1000メートル ( 2022年2月18日    国家スピードスケート館 )

男子1000メートル、レースを終えタイムを確認する小島良太(撮影・小海途 良幹)
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 男子1000メートルで初の五輪舞台となった小島良太(23=エムウェーブ)は1分9秒97の20位に終わった。女子500メートルで連覇を逃した小平奈緒(35=相沢病院)の愛弟子。ケガで低迷した先輩の思いも背負いレースに臨んだが、結果を残せなかった。男子500メートル銅メダルの森重航(21=専大)は1分9秒47で日本勢最上位の16位。新浜立也(25=高崎健康福祉大職)は1分10秒00の21位に沈んだ。

 目標に掲げた1分8秒台から大きく遅れ、小島は「実力を出し切れなかった。悔しい。気持ちと体がマッチしなかった」と唇をかんだ。今季W杯の最高成績は6位。昨年末の代表選考会では低地で開催されたW杯2戦の優勝タイムを上回る好記録で優勝したが「独特の雰囲気があった」と本番で本来の滑りをできなかった。

 98年長野五輪男子500メートル金メダルの清水宏保を育てた結城匡啓コーチに師事。普段から小平と一緒に練習し北京入り後も練習パートナーを務めた。その小平は連覇を狙った500メートルで17位、前回銀メダルの1000メートルも10位に低迷。1カ月前に右足首を捻挫して満足に練習を積めないアクシデントが響いた。

 小島はこの日宿舎を出発前に小平から「挑戦してきてね」と声を掛けられたが、先輩の期待に応えられなかった。「奈緒さんの背中を追ってきたから自分はこの場所に立てた。次は自分が日本を背負って立つ選手になりたい」。ほろ苦い経験を糧に飛躍を誓った。

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2022年2月19日のニュース