お待ちかねのジン入荷で数本購入

　【北京日記】仕事を終えてホテルの自室に戻ってくると、玄関のドア下に封筒が入れられていた。朝、いつもと同じようにPCR検査を受検。「まさか…」。恐る恐る封を開いてみると、非情通告ではなかった。

　「ご要望いただいておりましたジン、およびウオッカが入荷しましたので、ご案内申し上げます」。1週間ほど前の当欄で、ホテル売店でウイスキーが売り切れたことを書いた。その後、新たに飲み始めたジンも品薄になり、ホテルに1人いる日本人スタッフに「バブル外から何とか仕入れられないですか？」と訴えていた。

　日本語で書かれた手紙には「数量に限りがありますため、お早めのご購入をお勧めいたします」とある。さっそく売店に向かうと、こちらが聞く前から防護服姿の現地スタッフが「ジンが入ったよ！」と身ぶり手ぶりで教えてくれる。お酒の人だと認識されていて何だか少し恥ずかしかったが、帰国日までを逆算して数本購入した。（西海　康平）