「50:22」キックから2トライ 東海大も盤石4連勝 ラグビー関東大学リーグ戦

[ 2021年10月31日 19:37 ]

ラグビー関東大学リーグ戦1部   東海大74―7中大 ( 2021年10月31日    埼玉・セナリオハウスフィールド三郷 )

<東海大・中大>後半、敵陣で抜けだしトライを奪った東海大のフッカー徳田悠人
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 4連覇を目指す東海大が計12トライを奪って中大に圧勝。開幕からの連勝を4に伸ばし、勝ち点20で首位を守った。敗れた中大は3敗目(1勝)。

 攻めては前後半それぞれ6トライを挙げ、守っては試合終了間際の1失トライのみ。相手は下位校ばかりとはいえ、今季はここまで4試合で計3失トライと堅いディフェンスが光る東海大。後半は30分過ぎまで攻めあぐねた時間帯があり、木村季由監督は「時間帯によってはほころびが生じた」と渋面も、「主将を中心にチームが一つになっている実感はある。ディフェンスは練習で時間を掛けた分の成果が出ている」とうなづいた。

 力強いハンドオフを駆使して2トライを奪ったロック小池隆成(4年)がプレーヤー・オブ・ザ・マッチを獲得したが、この日の見せ場は何と言っても新ルール「50:22」から生んだ2トライだ。まずは前半29分、自陣右中間からSO武藤ゆらぎ(2年)が蹴り込んだボールが、バウンドしてから相手陣22メートル内側でタッチラインを切ってマイボールラインアウトに。首尾よくFB野口幹太(4年)のトライにつなげると、後半40分にも同様のキックでマイボールラインアウトを獲得し、今度はモールを押し切って途中出場のフッカー徳田悠人(4年)がトライした。

 以前は相手ラインアウトでの再開となるシーンだが、国際統括団体ワールドラグビー(WR)が今年8月から新ルールの適用を開始。1試合で2度もトライに結び付けたが、木村監督は「バックスが練習しているようだ。特にチームで話し合っているわけではない。ルール変更の恩恵を初めて受けたなと(試合後に選手に)話した」と素っ気ない回答ながらニヤリ。王者が新たな引き出しを披露し、優勝争いが本格化する後半戦の戦いへ勢いづけた。

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2021年10月31日のニュース