パナソニック福岡が2トライ 全盛期のまま引退まで最大3試合 ラグビートップリーグPO2回戦

[ 2021年4月25日 19:37 ]

ラグビートップリーグ・プレーオフトーナメント2回戦   パナソニック54―7近鉄 ( 2021年4月25日    大阪・花園ラグビー場 )

<近鉄・パナソニック>後半38分、トライを決めるパナソニック・福岡(撮影・後藤 正志)
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 ホワイトカンファレンス1位のパナソニックが、下部のトップチャレンジリーグから唯一2回戦に勝ち上がった近鉄に54―7で圧勝。5月8日の準々決勝(埼玉・熊谷ラグビー場)では、キヤノンと対戦する。

 全盛期のまま引退するWTB福岡堅樹(28)が、残り5分からトライショーを披露した。まずは後半35分、センターライン付近でパスを受けると、1人目をステップで外に交わす。敵陣で独走態勢に入ると、待ち受けていたのはサンウルブズでも活躍したFBマシレワ。ここでも味方のサポートを確認し、「勝負して」外で交わして最後はタックルを受けながらもトライ。「結果は自分のトライだがチームのトライ」と感謝した。

 3分後には再びセンターライン付近でインターセプトに成功し、そのまま50メートルを独走した。今季はリーグ戦でもインターセプトからのトライを記録。一見、ギャンブルプレーのように映るが、希代のトライゲッターにとっては狙い澄ました一撃だ。相手が疲れた時間帯、味方ディフェンスが激しいプレッシャーを掛けて「相手が縦に行くのが苦しくなる時にパスをする」場面を狙い、相手の視界の外から爆発的な加速でボールを奪うという。だからこそ2トライ目にも「FWのおかげ」と感謝を忘れなかった。

 4月から順大医学部に進学し、現在は医大生生活と両立する。練習については「大学側と話し、チームとして必要な練習には必ず出られるように、教授の方々にも理解してもらっている」といい、この日も結果を出した。残る現役生活は最大3試合。「一戦一戦、その瞬間を楽しんで、自分らしいプレーが見せられれば。それが僕のラグビー人生」と、最後の最後まで全力疾走する構えを示した。

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2021年4月25日のニュース