神戸製鋼 故障者続出で緊急配備 No・8ナエアタがWTB、SH2人が同時出場する異例の光景

[ 2021年4月25日 05:30 ]

ラグビートップリーグプレーオフトーナメント2回戦   神戸製鋼50-17三菱重工相模原 ( 2021年4月24日    花園 )

<ラグビートップリーグプレーオフトーナメント2回戦 神戸製鋼・三菱重工相模原>前半21分、密集から抜け出しそのままトライを決める神戸製鋼・ナエアタルイ(右から2人目) (撮影・奥 調)
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 後半に力の差を見せて50―17と大勝した神戸製鋼だが、終盤は故障者続出で緊急事態に陥っていた。後半12分、WTBモエアキオラが脚を痛めたことで、FWのマクカランを投入。玉突き的に、No・8ナエアタがWTBへ緊急配備された。

 負の連鎖はこれで終わらなかった。

 マクカランが後半38分に左肩を痛めて負傷退場。点差があったことと、交代を全て使い切っていたことで、チームは14人でのプレーを選択したものの、今度は途中出場したニュージーランド代表84キャップの万能バックス、スミスが同42分に脳しんとうの疑いでグラウンド外へ。後半6分にSH徳田とスイッチしてベンチに下がっていたSH日和佐が再びピッチに戻り、急場をしのいだ。時間はわずかながら、SHの徳田と日和佐が同時出場する珍しい光景が、晴天の花園ラグビー場に訪れた。

 先発復帰した攻守の要、CTBバックマンも脚を痛めたとみられ、少なくとも4人が負傷したとみられる。ディロン・ヘッドコーチは「ラグビーに故障は付き物。幸い、準々決勝まで1週間試合が空く」と5月9日のクボタ戦(エコパ)へ、不幸中の幸いを見いだしたものの、頭は痛いはずだ。

 今季初先発のフランカー橋本皓が2トライを挙げたのが、チームの明るい話題。豊富な運動量で神出鬼没的に80分間動き回り、好タックルとサポートプレーが光った。

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