8強入りキヤノン田村主将、試合中にもかかわらず準々決勝の相手は「絶対にパナ」

[ 2021年4月25日 16:05 ]

ラグビートップリーグ プレーオフトーナメント2回戦   キヤノン(ホワイト・カンファレンス5位) 43―13 NTTコミュニケーションズ(レッド・カンファレンス4位) ( 2021年4月25日    江戸川陸 )

<NTTコミュニケーションズ・キヤノン>前半6分、コンバージョンゴールを決めるキヤノン・田村(撮影・吉田 剛)
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 NTTコミュニケーションズに快勝して8強入りを決めたキヤノンの沢木敬介監督は「前半はレフェリングとの相性が悪くてペースをつかめなかったが、選手がよく我慢して、しっかり対応してゲームコントロールできた。試合を重ねるたびに成長できている」と振り返った。開幕3連敗後は負けなしの4連勝だが、SO田村優主将は「初戦(NTTドコモ)を落としたのは痛かったけど、力のあるチーム(神戸製鋼、パナソニック)に力負けしていた印象。(チームの成熟は)特別に何かやっているわけじゃないけど、自分たちの準備を疑うのはやめようと言った」と語った。

 この日はNTTコムから加入のNo・8アマナキ・レレイ・マフィがアタックでは“核弾頭役”となり、ディフェンスでもターンオーバーを連発。試合後は涙を流して元チームメートと抱き合う姿も見られた。古巣との因縁対決へマフィのメンタルコントロールに努めたか、と聞かれた沢木監督は「(マフィは)絶対に意識していたと思うけど、特別なことは何もしていない」と通常どおりの準備をさせたと明かし、田村は「彼はいろいろあったと思うので…」と心中をくみ取った。

 試合後の会見時点では、勝者が準々決勝(5月8日、熊谷)の相手となるパナソニック―近鉄は試合中だった。だが、沢木監督は「このままパナへ向けていい準備をして、いい試合をしたい」ときっぱり。田村も「絶対にパナですね。今まで強いチームとやる時は最初から負けていた。いい準備をして勝負するだけ」とリーグ戦では0―47と完敗した相手へのリベンジを誓った。

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