ラグビー・近鉄ライナーズ 日本一目指しカワモリ産業と本拠地・大阪同士の強力タッグが実現!

[ 2021年4月25日 12:00 ]

花園ラグビー場に集まった(左から)採用担当の北村一真さん、正面健司選手、カワモリ産業(株)の森岡浩一取締役、アナリストの奥田英二さん
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 きょう25日、ラグビートップリーグのプレーオフに挑む近鉄ライナーズには強力な援軍がいる。20-21年シーズンのトップパートナー「カワモリ産業」だ。「日本一」という共通のビジョンに賛同して決まったタッグ。同社の森岡浩一・取締役東京支店支店長(37)が東海大仰星高(現東海大大阪仰星)で仲間だったSO正面健司(37)、アナリストの奥田英二さん、採用担当の北村一真さんと今、そしてこれからを語り合った。

 ――カワモリ産業が近鉄ライナーズのトップパートナーとなった経緯は。

 森岡 2024年に日本一になるという目標を持っている近鉄ライナーズと、2023年に仮囲いのジャンルで日本一という弊社のビジョンが一致したからです。お互いに高みを目指していければと考えています。

 北村 実は僕たち、東海大仰星のラグビー部で一緒だったんです。社会人になっても付き合っていく中で、一緒に何かできたらと思ってスポンサードの話をしたら…。

 森岡 それならぜひ協力したいと強く思いました。

 正面 最初に聞いた時、凄いなあと率直に思いました。

 奥田 仕事だけでも大変なのに、それ以外のことを支援するなんて…本当、凄いです。

 ――カワモリ産業も近鉄ライナーズも大阪が本拠地。

 森岡 本社が枚方市にあります。なかなか地域貢献ができていなかったのですが、近鉄ライナーズを通じて従業員の意識改革を進め、少しでも大阪とつながっていきたいと思っています。

 正面 僕も実家は大阪。やっぱり大阪が一番落ち着きます。

 ――「カワモリ」の名前が入ったユニホームを見て。

 森岡 今日も正面が着てくれていますが、純粋に喜びしかありません。
          
 ――社内の反応は。

 森岡 先日、社員数名と一緒にラグビー観戦に足を運びました。スタジアムで生観戦するのは初めてという社員も多かったのですが、やはりライブは感動しますよね。近鉄ライナーズに関心をもってくれる社員が増えたと実感しています。

 ――ラグビーの良さは。

 森岡 横のつながり、絆をとても感じます。弊社はもともとラグビー経験者が多くて、今年も1人、入社しました。思いやりの精神を持って、チームワークで社員一丸となり、これから大変なことがあっても乗り切りたいと思っています。

 北村 つながりで一つの形となったので、僕たちもカワモリ産業さんのためにできることはないか、どんどんアイデアを出していきたいですね。

 ――今後について。

 森岡 継続してスポンサーを続けていきたいので、そのためにも業績を上げていくしかない、と気を引き締めています。

 〇…近鉄は今季、トップチャレンジリーグ(TCL)で3連勝のスタートを切り、順位決定戦でもコカ・コーラに71-11と大勝した。1位通過を懸けて戦った豊田自動織機には17‐36で今季初黒星を喫したものの、トップリーグのプレーオフトーナメント1回戦では見違えた。宗像サニックス相手に、後半は14人で戦いながらもSHゲニアの巧みなボールさばきもあり31‐21で勝利。TCL4チームで唯一、2回戦へ進出した。

 ♤正面 健司(しょうめん・けんじ)1983年(昭58)5月1日生まれ、大阪府守口市出身の37歳。大阪ラグビースクールでラグビーを始め、東海大仰星高1年時にWTBで花園優勝に貢献。同大、トヨタ自動車、神戸製鋼を経て19年から近鉄。主なポジションはSO、FB。1メートル75、85キロ。先日、今シーズン限りでの引退を表明した。

 ▽カワモリ産業(株) 仮設ゲートや仮設資材の製造・販売、リースなどを展開する。1982年(昭57)9月、東京都足立区に設立し、大阪府枚方市に大阪営業所を開設。91年(平3)3月、大阪府枚方市に本社を移転。東京、名古屋に支店を持つ。資本金2000万円、従業員数91人。2020年に近鉄ライナーズとトップパートナー契約を締結した。

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