自転車トラック代表勢が心境語る「五輪開催を願っている」「できることに集中」…テストイベント終了

[ 2021年4月25日 20:34 ]

<READY STEADY TOKYOー自転車競技(トラック)>男子ケイリン決勝、後続を振り切り優勝を果たす新田(左)(撮影・会津 智海)
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 自転車トラック種目の東京五輪テストイベントが25日、静岡・伊豆ベロドロームで行われた。選手と報道陣の間隔を2メートル空けたミックスゾーンや、選手自らメダルを手に取る表彰式など新様式での運営。日本選手に限った無観客開催のため海外選手や観客の対応などは未知数だが、視察に訪れた組織委の橋本聖子会長は「選手の仕上がりも良くて頼もしい。コロナ対策もしっかりできている」と評価した。本大会に出場する代表4選手も出場し、それぞれの思いを口にした。

▼男子短距離
新田祐大(日本競輪選手会)※スプリント、ケイリンで優勝
 「世界中が大変な中で開催できて、選手としても五輪に向けて良い準備ができたと感じている。コロナの感染拡大するが、(五輪への)思いが高まる気持ちは変わらない。1日でも早く感染ストップを。世界の皆さんがスポーツを楽しめるように。そのきっかけとして五輪開催されることを願っている。(今大会は)素晴らしいコロナ対応。集中できる環境作りをしていただけた」

脇本雄太(日本競輪選手会)
 「自分の中で五輪前の最後の大会として臨んだ。スプリント3位、競輪は5位だったが、できることは出し切った。スプリントのレースはいいレースができた。ケイリンは予選で他の選手の動きに動揺せず、仕掛けられた。決勝では仕掛けるところがあったが躊躇してしまった」

▼女子短距離
小林優香(日本競輪選手会)※スプリント、ケイリンで優勝
 「(スプリント予選では五輪記録を上回る)10秒612のタイムが出たことは日々のトレーニングの成果。半年、死ぬ気でトレーニングしてきた。このバンクを久しぶりに走って、タイムが出やすいバンクだと思った。去年の全日本が終わって、もう一度(五輪について)真剣に考える期間があった。その期間で真剣に金メダルを獲りたい時があった。それから練習した結果がタイムに表れている」

▼男子中距離
橋本英也(日本競輪選手会)※オムニアム、マディソンで優勝
 「全種目優勝できて、五輪に向けて順調だと感じた。本番は同じ場所で違うライバルと表彰台の一番上に立つイメージを持つことができた。良い大会を開催していただいたと感謝している。感染数が増えると(五輪への)意見はネガティブになる。僕ができることは五輪で活躍すること。感染状況による雰囲気にのまれずに、自分のできることに集中したい」

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2021年4月25日のニュース