美夢有 単独首位、2週連続V見えた 強気パットで7バーディー「タッチつかめている」

[ 2021年4月25日 05:30 ]

女子ゴルフツアー フジサンケイ・レディース第2日 ( 2021年4月24日    静岡県 川奈ホテルGC富士C=6439ヤード、パー71 )

14番、高身長の原英(左)と渡辺(右)にはさまれ笑顔を見せる山下(撮影・西尾 大助) 
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 9位から出た山下美夢有(みゆう、19=加賀電子)が7バーディー、1ボギーで、パー71での自己最少となる65をマークし、通算9アンダーで単独首位に立った。先週のKKT杯バンテリン・レディースで初優勝した山下は、2週連続優勝を狙う。67で回った稲見萌寧(21=都築電気)が1打差の2位につけている。

 18番グリーンに歓声が響いた。14メートルの長いバーディーパットがカップに収まると、山下は少し驚いたような表情をつくり、口元から白い歯をこぼした。パー71でのツアー自己最少スコアで回った19歳は「ティーショットも安定していて、セカンドも悪くなかったけど、ロングパットが入ってくれたので6アンダーで回れた」と満足そうに振り返った。

 芝目の強い高麗グリーンを強気のパットでねじ伏せた。10番でも14メートルを沈めてバーディーを奪い「タッチをつかめている。ショートパットはラインを気にせずに少し強めに打つ。今日はしっかり打てた」と胸を張った。

 この日は1メートル73の原英、1メートル72の渡辺と同組。1メートル50の山下よりも20センチ以上長身の2人に飛距離で圧倒されたが「原さんや渡辺さんのプレーはできない。これが私のスタイル」と正確なショット、パットで7バーディーを重ねた。

 弟・勝将(18=近大)が男子ツアーの関西オープンに出場し、第3日を終えてアマチュア最高の21位と健闘中。オフも2人で練習するほど仲が良く、毎日連絡を取っている。山下は「私も弟に負けないように頑張ろう」と気合を入れた。

 先週のKKT杯バンテリン・レディースで初優勝を飾った。同じ“新世紀世代”の笹生に続き、ツアー初優勝からの2大会連続Vが懸かるが、笹生は1週間空けてのもの。山下が勝てばツアー初優勝からの2週連続Vを、史上最年少で達成することになる。「自分のプレーに集中して、いいプレーができるように頑張りたい」と残り18ホールを見据えた。

 《笹生は2大会連続》笹生は昨年8月のNEC軽井沢72でツアー初優勝。翌週のCATレディースは中止で、その翌週のニトリ・レディースを制し「ツアー初優勝からの2大会連続優勝」を88年ツアー施行後最年少の19歳71日で達成した。最終日に19歳266日となる山下は最年少での「ツアー初優勝からの2週連続優勝」が懸かる。

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