NTTコムの日本代表候補SO前田 キヤノン田村に「キックの使い方とゲームメーク見習わないと」

[ 2021年4月25日 15:45 ]

ラグビートップリーグ プレーオフトーナメント2回戦   キヤノン(ホワイト・カンファレンス5位) 43―13 NTTコミュニケーションズ(レッド・カンファレンス4位) ( 2021年4月25日    江戸川陸 )

<NTTコミュニケーションズ・キヤノン>試合を終え、NTTコミュニケーションズ・金主将(手前)と抱き合い、涙するキヤノン・マフィ(撮影・吉田 剛)
Photo By スポニチ

 今季、元スコットランド代表主将のグレイグ・レイドロー加入で期待されたNTTコミュニケーションズはキヤノンに完敗し、8強入りはならなかった。アタックではブレークダウンでの反則やターンオーバー、ミスなどが響き、後半の1トライのみ。ヒュー・リースエドワーズ・ヘッドコーチは「自分たちのアタッキングラグビーができなかった」と肩を落とし、主将のフランカー金正奎は「本当に悔しい終わり方をしてしまった。やってきたことが試合で出せなかった。敗因はシンプルにそれだけ」と唇をかんだ。

 後半11分にチーム唯一のトライを挙げたのは、日本代表候補に選出されたSO前田土芽。選出について「驚きもあったが、うれしい気持ちもあった」とコメントした。この日は日本代表の司令塔であるキヤノンSO田村優とトイ面で対決。「代表候補だから、トイ面が田村さんだからというのを意識してやったわけじゃない」と強調しながらも、「キックの使い方、落ち着いたゲームメークは見習わないといけない。シーズンが早く終わってしまったが、いい意味で経験になりました」と振り返った。

 キヤノンは今季途中までNTTコムに在籍していた日本代表No・8アマナキ・レレイ・マフィが先発してフル出場。古巣を相手に攻守で気迫あふれるプレを見せ、NTTコムとしてはきつい“恩返し”をされた形となった。試合後、マフィと泣きながら抱き合った金主将は「何を話した?」と問われると「特に話はしていない。お互い、そういう感情が込み上げたので」と硬い表情だった。

続きを表示

2021年4月25日のニュース