花園に3989人 緊急事態宣言初日も有観客開催 近鉄フィフィタ「感謝」

[ 2021年4月25日 19:10 ]

ラグビートップリーグ・プレーオフトーナメント2回戦   パナソニック54―7近鉄 ( 2021年4月25日    大阪・花園ラグビー場 )

<近鉄・パナソニック>有観客試合でプレーする近鉄・パナソニック両軍フィフティーン(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 3度目の緊急事態宣言発令初日となった25日、トップリーグでは東京と大阪が会場の計3試合が無観客開催となる可能性があったが、急な変更による混乱を避けるため、予定通り全4試合が有観客で行われた。

 近鉄とパナソニックが対戦した大阪・花園ラグビー場は、3989人の観衆を記録した。日本協会関係者によれば、事前に発券されたチケットは招待分も含めて4500枚。約9割のファンが訪れた計算となり、両チームの熱戦を見守った。

 下部リーグのトップチャレンジリーグから唯一2回戦に勝ち上がり、ホームスタジアムの花園でパナソニックを迎えた近鉄の有水剛志ヘッドコーチは、「選手、スタッフもぎりぎりまで有観客でできるかどうか気にしながら、協会からのアナウンスを待っていた」と前日のチームの様子を明かした。

 日本協会が有観客での開催を発表したのは午後3時過ぎ。大きな声援が飛ぶことはなかったが、レプリカジャージーを着たファンも多数訪れ、好プレーには温かい拍手が送られた。ストーバーク主将は「近鉄のファンは特別な存在。情熱的で、僕たちのエネルギーになっている。もの凄く感謝の気持ちがある」と謝意。WTBフィフィタも「宣言が出た時に、無観客になるのではという話があったが、最終的にファンの前でプレーできたことに感謝している」。改めてファンの前でプレーできる喜びを実感した様子だった。

 トップリーグは5月8、9日の準々決勝計4試合は、埼玉、静岡、大分、熊本の各県で開催。準決勝は同15、16日に花園で、決勝は同23日に東京・秩父宮ラグビー場で予定されており、予定通り来月11日に宣言が解除されない場合、無観客開催の可能性がある。

続きを表示

2021年4月25日のニュース