川満陽香理 完全V 大会最少スコア10アンダーで10年ぶり歓喜

[ 2021年4月25日 09:11 ]

LPGAステップアップツアー 九州みらい建設グループレディース窓乃梅カップ最終日 ( 2021年4月24日    佐賀県武雄市 武雄ゴルフ倶楽部=6340ヤード、パー72 )

九州みらい建設レディース最終日。3日間首位を守り大会最少スコア10アンダー、206で10年ぶりのツアー優勝を決めた川満
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 初日からトップを走る沖縄・宮古島出身のプロ11年目、川満陽香理(33=GOLF5)が6バーディー、4ボギーの70で回り、大会最少スコアの通算10アンダー、206で逃げ切って優勝を決めた。11年ANAプリンセスカップ以来のツアー2勝目。馮思敏フォンスーミン(25=中国)は8アンダーの2位に終わった。

 9年間も勝てなかった選手とは思えない。ボギーを叩いてもバーディーを取り返す。川満が堂々とした勝ちっぷりで長い空白を埋めた。「負けパターンはいっぱい経験して知っているから後続の選手が嫌になるようなプレーを目指した」。1番ボギーで馮に並ばれたが、2、3番と2・5メートルを立て続けに沈め、再び引き離すなど6バーディーを奪ってスキを見せなかった。

 風の強い沖縄育ちのため持ち球は低いドロー系。だがツアー初優勝したプロ1年目に「低い球は速いグリーンで止まらない。これでは戦えない」と高い球筋を模索し、長い悩みが始まった。だがこの試合は「やっと手応えのある高くて止まるアイアンが打てた」。10年がかりで球筋を変え、蛭田みな美の8アンダー、208(18年)を更新する大会最少スコアでの優勝につなげた。

 ○…1番でバーディーを決め、ボギーを叩いた川満とこの時点で首位に並んだ馮だが、その後は離され追いつけなかった。「自分のゴルフは悪くなかったが川満さんが素晴らしいゴルフをした」と勝者をたたえた。次戦は5月14~16日のレギュラーツアー、ほけんの窓口レディース(福岡・和白)に初出場が決まっており「成績は気にせず楽しみたい」と目を輝かせた。

 ▽九州みらい建設グループレディース窓乃梅カップ最終日上位成績
―10(1)川満陽香理 206
―8(2)馮思敏 208
―6(3)大城美南海 210
―5(4)森岡紋加
  (4)新田彩乃 211
―4(6)米沢有
  (6)佐藤靖子 212
―3(8)小倉ひまわり
  (8)西木裕紀子
  (8)常文恵 213

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