【中嶋常幸 密着オーガスタ】5番5・2メートルのパーパットで勢い うれしくて、泣いちゃったよ

[ 2021年4月13日 05:45 ]

米男子ゴルフツアー マスターズ最終日 ( 2021年4月11日    ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7475ヤード、パー72 )

最終ラウンド、18番でティーショットを放つ松山英樹
Photo By ゲッティ=共同

 1930年代から挑んだ日本の男子プロが誰も実現できなかったメジャー制覇を松山がマスターズで成し遂げた。中嶋常幸プロらレジェンドたちが日本の悲願を達成した松山を祝福した。

 ついに来たんだね、この日が。うれしくて、泣いちゃったよ。松山選手が苦しんでいた時期を知っているし、努力してそれを乗り越えてきた姿も見てきたからね。

 マスターズはプロが一番勝ちたい試合、メジャーの中でも別格なんだ。そこでの優勝がどんなに凄いことかというと、テニスのグランドスラム大会で勝つこと、陸上の100メートルで日本人が金メダルを獲るくらいの価値がある。日本のゴルフ史に永遠に残る快挙だよ。

 3日目が終わった時に、最終日はタフな試合になると言ったけど、その通りになった。前半を終えたところまでは楽勝ムード。でもやっぱりマスターズだよね。15番で池につかまり2打差に迫られた。だけど、16番で追いかけてくる同組のシャウフェレ選手がティーショットを池に入れてまさかのトリプルボギー。打つ直前に急に右から強い風が吹いて、その影響を受けてしまった。でも松山選手が打つときは、その風は安定していた。13番のティーショットのときもそうだった。右の林に曲がったボールが、木に当たって打てる場所まで戻ってきた。今回はそういう幸運がいくつもあった。

 大会を通してショットもアプローチもずっと良かったけど、特にパットが安定していた。以前に比べストロークの時に腰が動かなくなった。昨年6月のメモリアルの頃はグニャグニャ動いていた。それが、トレーニングの成果でおなか周りがスッキリとして、ストロークが良くなった。この日も5番で決めた5・2メートルのパーパットが彼を勇気づけたのは間違いない。

 これで、日本の子供たちがメジャーで優勝するという目標が、もう夢物語ではなくなった。先駆者が生まれたわけだから。何より、彼自身が今までとは違う自信を持ってメジャーに臨めるようになった。他の選手が彼を恐れる要因が増え、格が違う選手になったよね。(プロゴルファー)=終わり=

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