「監督…」松山 大学ゴルフ部恩師へ涙の優勝報告「それ以上の言葉は要らんでしょう」

[ 2021年4月13日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー マスターズ最終日 ( 2021年4月11日    ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7475ヤード、パー72 )

松山英樹が米ゴルフのマスターズ・トーナメントで優勝し、記者会見で地元紙の号外を手に喜ぶ、東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督
Photo By 共同

 松山の大学時代の恩師、東北福祉大の阿部靖彦ゴルフ部監督(58)は宮城県仙台市の同大で偉業達成の瞬間を見届けた。松山がアジア人として初めてグリーンジャケットに袖を通したあの表彰式の直後、本人から直接、電話がかかってきた。

 「監督…」

 「おう、おめでとう。よう頑張った」

 ほんの短いやりとりだったが、電話の向こうで感極まっている松山の様子が手に取るように分かった。「俺とヒデキの間だからそれ以上の言葉は要らんでしょう」。阿部監督の目頭も熱くなった。

 思い出されるのは東日本大震災発生から1カ月後の11年マスターズ。その時の松山はまだ大学2年生。被災地の悲惨な状況を見て出場辞退も考えたが、周囲の声に背中を押されて渡米を決意。初のオーガスタで見事ローアマチュアに輝いた。

 「あれが松山英樹のゴルフの原点。あれがなかったら今の松山英樹はなかった」

 翌12年のマスターズでは挫折も味わった。最終日に80を叩いて2年連続のローアマチュアを逃し、悔し涙を流した。

 栄光と挫折。その一部始終を傍らで見てきた阿部監督がいつも松山に掛けていたのが「ただ試合に出るだけなら出るな。何でもいい。何かをつかんで帰れ」という言葉。

 「ヒデキは今でもそれをやってる。それでいい。その積み重ねがあるから10回目のマスターズでこの成果が得られた。そういう意味ではヒデキに終わりはない」。既に師弟2人の目は次のメジャー制覇に向けられている。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2021年4月13日のニュース