池江、復帰後初100メートル自由形 日本選手権参加標準突破でTOKYOへの夢つなげた

[ 2021年1月24日 05:30 ]

競泳・北島康介杯 第2日 ( 2021年1月23日    東京辰巳国際水泳場 )

女子100メートル自由形決勝、レースを終え息を整える池江璃花子(撮影・小海途 良幹)
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 白血病からの完全復活を期す池江璃花子(20=ルネサンス)が女子100メートル自由形に出場し、55秒35で4位に入った。東京五輪代表選考会を兼ねた4月の日本選手権(3~7日、東京アクアティクスセンター)の参加標準記録56秒53を突破した。東京五輪出場には個人の派遣標準記録53秒31を突破して2位以内、400メートルリレーでは派遣標準記録54秒42を突破して4位以内に入ることが条件となるが、TOKYOへの夢をつなぐレースとなった。

 後半は思うように体が動かなかった。昨年8月の東京都特別水泳大会で594日ぶりにレースに出場。復帰3戦目となった池江は初めてエントリーした100メートルのレースで好タイムを出したが「後半は焦りがあってうまく泳げなかった。速くもなく、遅くもなく、まずまずのタイム。日本選手権の参加標準記録を目標に泳いだので、切れたのは良かったが、4番は凄く悔しかった。また4番か、と」と振り返った。

 予選で56秒16を記録し、東京五輪代表選考会を兼ねた4月の日本選手権の参加標準記録56秒53を突破。全体6位で駒を進めた決勝ではさらにタイムを上げた。復帰後の2レースで出遅れたスタートは上々。前半50メートルを7番手でターンした。後半の追い上げを狙ったが、イメージ通りには伸びず、昨年10月の日本学生選手権に続く4位。表彰台には0秒40届かなかった。

 東京五輪出場には日本選手権の決勝で派遣標準記録を突破した上で原則2位以内に入ることが条件となる。リレー種目での派遣標準記録に0秒93に迫った池江は日本選手権の出場について「ほぼ出る、と思います」と説明。東京五輪については「今日泳いでみて、出場のチャンスがあるのか、疑問が生まれた。勝負の世界は甘くないと痛感した」と語った。

 次戦は2月のジャパン・オープンの50メートル自由形に出場予定。昨年まで週4回だった練習を年明けから5回に増やしているが、今後も週5回を継続するかは未定だ。池江は「ここからは勝負にもう少しこだわらないといけない立場になる。東京五輪を目指すというわけではなく、目の前のことに集中していきたい」と慎重に語った。目標はあくまで24年パリ五輪でのメダル獲得だが、TOKYOへの可能性をつなぐ意義深いレースとなった。

 【池江に聞く】
 ――55秒35のタイムの感想は?
 「練習で55秒台を2本出していたので、54秒台にいくのではないかと思っていたが、レースという環境に慣れていない自分がいた。レースの泳ぎ方がまだ思い出せていない。どのくらいの配分でいけば、後半もたせられるかが、まだ分かっていない。それが分かればもう少し記録も伸びてくると思う」

 ――18年11月の北島康介杯の100メートル自由形では日本記録(52秒79)を樹立している。
 「北島杯で日本記録を出していたので、思い入れがある。この試合に戻ってきて100メートル自由形が泳げるのは、凄くうれしいことだと思いました」

 ――周囲の反応は?
 「周りからは“速い”と言われたが、速かったのか分からない。自信を持って“速かったでしょ”と言えるようなレースをしたい」

 【池江復帰後のレース】
 ☆20年8月29日東京都特別大会 50メートル自由形に出場。19年1月13日の三菱養和スプリント以来594日ぶりのレースで26秒32を記録し、目標に掲げた日本学生選手権の参加標準記録をクリア。
 ☆20年10月1、2日日本学生選手権 初日の50メートル自由形に出場し、25秒62で4位に入った。第2日は日大のチームメートに体調不良者が出たため、女子400メートルリレーの予選に第3泳者で緊急出場。引き継ぎタイム56秒19で決勝進出に貢献。

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