ウィザーズが2選手を緊急補強 どちらも渡辺雄太の元チームメート

[ 2021年1月24日 08:43 ]

ウィザーズと契約したアレックス・レン(左=AP)
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 新型コロナウイルスの感染防止規定によって一時9人が管理下(陽性者6人、濃厚接触の確認3人)に置かれ、6試合連続で延期という事態と直面しているウィザーズが23日、ラプターズから19日に解雇されていたウクライナ出身のセンター、アレックス・レン(27=213センチ、113キロ)と、今季どの球団にも所属していなかったパワーフォワードのジョーダン・ベル(26=203センチ、98キロ)の2選手と契約した。

 ウィザーズで管理下に置かれている選手は八村塁(22)、ダビス・バターンズ(28)、トロイ・ブラウンJR(21)、イッシュ・スミス(32)、モーリッツ・バグナー(23)と新人のデニ・アブディヤ(20)の6人にまで減ってきたが、センターのトーマス・ブライアント(23)は膝のじん帯を断裂して今季の出場は絶望。ロケッツから移籍してきたガードのラッセル・ウエストブルック(32)は太腿、そのウエストブルックの代役として出場していたラウル・ネト(28)も股関節を痛めて24日のスパーズ戦でプレーできるかどうかは微妙で、新たな戦力補強とローテーションの再構成を迫られていた。

 レンはウクライナ生まれだが、ウィザーズが本拠を置いているワシントンDCにほど近いメリーランド大の出身。2013年のドラフトでは全体5番目にサンズに指名され、ホークス時代の2018年シーズンには自己ベストの平均11・1得点をマークしている。NBAでは4チームで計474試合に出場し、7・9得点、6・2リバウンド。年俸225万8000ドル(約2億3000万円)で迎えた今季は渡辺雄太(26)が所属するラプターズで7試合(先発2試合)に出場していたが、13日に解雇されていた。

 10日間契約のベルはオレゴン大から2017年のドラフト2巡目(全体38番目)にブルズに指名され、すぐにウォリアーズへトレード。ウォリアーズに2季在籍したあと、昨季はティンバーウルブスに移籍したが、2020年2月5日にまとまったトレードでロケッツに移籍し、さらに翌日にグリズリーズに放出された。このとき、当時グリズリーズと「2―WAY契約」を締結していた渡辺と2試合だけチームメートとなり、2月26日のロケッツ戦ではともにベンチから出場。渡辺は16分で2得点、ベルは6分ながら5得点を記録している。

 ベルは同年3月2日にグリズリーズを解雇されたが、6月29日にキャバリアーズと2年契約を締結。しかし11月22日、ジャベール・マギー(33)とのトレードでレイカーズに移籍したあと解雇され、今季はどのチームとも契約していなかった。

 ウィザーズはここまで3勝8敗。消化した試合数(11)は全30チームの中で最も少なく(最多は17)、11日のサンズ戦を最後に実戦からは遠ざかっている。

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